アイドルの構造と有名税

他人を傷つけていいはずがないのは大前提だけど、そういうリスクがあるのも事実(有名税とか言われたりしてね)。

僕程度だってどこで誰に恨み買ってるか、誰に嫌われてるかなんてわかんない。

とはいえそれが僕ならまあ、そこらへん背負ってもいいし、どうにかなった時にどうにかする術もしってる。

ここがアイドルの難しいところで、ほんと気持ち悪いけど未成年の女の子がヤンジャンのグラビア飾ったりしてそれが性的対象として成立してるのを見ればわかる通り、それを自己判断できる年齢になると、アイドルとしての寿命はかなり短くなる。

なんか、地下含めた今のアイドルのあり方は健全とは言い難い気がするな。
誰もが幸せになれる構造じゃない。

僕がでんぱとかBiSに当初感じた違和感も案外そのあたり関係してんのかも。

少なくとも、キチガイ男に女の子が傷つけられるような構造は、正しいわけがないんだ。

20160213 / MARQUEE BEACH CLUB @ Lightsout records rounge / VJ

 昨年あたりから準備してきたMARQUEE BEACH CLUBのワンマンが終わりました。

 

 打ち上げの席上で改めて話にのぼったのだけど、鯉渕さんと初めて話をしたのは一昨年のMMM vol.2のとき。

 

 当日はカフェイン中毒の禁断症状で死にそうになっていたので、ちょっと挨拶だけして帰ったのですが、その時僕が酔狂に作成した映像をちょっと気に入っていただいたようで、vol.3、vol.4、vol.5とNEXT ARTISTの映像を提供させていただきました。

 


MMM vol.2の時に作った動画。

 


Mito Midtown Music vol.5 Artist Opening

 

 とまあ、そんな思い出をつらつらと書いていても仕方ないので、個人的なVJ事情とプラス裏話を幾つか書き残しておこうと思います。

 

 まず、今回はMacを2台体制にいたしました。

 それをいろいろとつないだりなんとかしたりして、一枚のパッド(NI MASCHINE)でコントロールできるようにして、一つのパッドを叩くだけで両方のMacから同じ映像が出たり、違う映像が出たりと工夫。

 

 トリガーの割り当てがミスってたりして慌てたところもありましたが、なんとかオンライブ修正を繰り返しやりきりました。

 アンコールの方がクオリティ高かった理由はこれですすみません。

 

 でも、2台のMacは完璧に同期コントロールできたので、これは収穫。いろいろ大変だったけど、VJソフトのライセンスも増やしてよかったです。

 

 

 あとは、案外珍しいことなのですが、2台のプロジェクターともに1280x720のHD画質(720p)でのオペレーションでした。

 

 世間一般のテレビとDVD/Blu-rayをつなぐような場合、ほとんどがHDMIに移行していて高画質の恩恵にあずかれると思うのですが、ライブハウスなどの現場では未だにコンポジット(簡単に言うと赤白黄色の)ケーブルが使われていることが多くあります。

 

 これはアナログ信号なのでノイズにも弱いし、何より480iまでしか伝送できないので画質があまりよろしくないです。

 

 まあ画質が悪いとは言え、普通は気づきません。プロジェクターの性能もありますし、お客さんはそこまで映像見ないので(笑

 

 が、今回はMARQUEE BEACH CLUBということで、映像もエッジ効いてたほうが(例えではなく、映像の本当に「エッジ」の部分。滲みだったりとか)絶対にいいだろう!ということで、720pでオペしました。

 そんなわけですので、既存の映像についても実は1280x720で再吐き出しかけてます。だから高画質。

 

 あとはとても細かいことなのですが、PCスタンドとアンコを自作しました(笑

 ジョイフル本田でスチールラックの足と全ネジを買い、工作室で全ネジをいい長さにカットしてもらって、ネジを締めて1800円ちょい。

 

完成品がこちら。

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 しかし・・・当日いろんな人から言われたんですが、結局SoundHouseClassic Proのスタンド買っちゃうのが安いし確実だよね、と(笑

 まあ、もちろんなんですけど…わかっていてもやりたくなるのが男の子。

 そうでしょう?(笑

 


 そんなわけで、MARQUEEのVJ事情でした。

 

 


 さて、その他裏話。

 

 club'89についてなんですけど…

 僕、どこかで会ったことあると思うんですよ。club'89。

 もちろん前回のMMMの時は会ってますけど、その前にどこかで。

 ただ、それがどこなのか思い出せない。大学は僕のほうが圧倒的に上だし…どこだろう。

 これは未だ謎なので、誰か僕の脳みその中わかる方いたら教えてください(笑

 

 あと、撤収が終わった後、あすかが階段降りながら「downtown」を歌っていたのが印象的でした。これはいい話。

 

 

 全体的な話をすると…こういうVJをやってみたい、とずーっと思っていたので、そういう機会をくれたMARQUEE BEACH CLUBはもちろん、O.A.でいい空気作ってくれたclub'89、ライツアウトの菊池さん、狭いところ隣でPAさせてしまった北山さん、伊香賀さん、大事なイベント前に日本酒で乾杯してしまったクロさん、また今度イベントで一緒になるであろう瀬能さん、いろいろお世話になってる川崎さん、ご来場いただいた皆さん、それぞれに感謝でいっぱいです。

 

 本当に、とても楽しい1日になりました。

 繰り返しですが、みなさん、どうもありがとうございました!

AfterEffectsで簡易3D!!…からのMMM前日の色々トラブル

AfterEffects、レイトレース3Dの設定をONにすると色々押し出して3Dオブジェクト作れるんだってよ!!!!

 

ということで3Dのテキスト使ってVJ素材作ってみようぜ!!!!

 

 

と思ったのが運の尽き。

全くエンコードが進みません。

 

5分ほどのループ素材を作るのに、もちろんCUDAの利くグラフィックボードを乗せたマシンでエンコードしていたのだけど・・・

 

1フレームのエンコードに1秒以上かかる!!!

ということは、60fps * 5分ということで、5時間かかるらしい。

 

これは明日の朝までに作業が終わらないパターンも考えておかねばならないな・・・というか無理!!!!!

と、ささっと3Dオフにして動画を再吐き出し。

 

これで安心して眠れるね!

 

 

と思ったのだが、何やら嫌な予感がしたので、Resolume(使う予定のVJソフト)上にクリップ乗せてみたら、音と映像がずれることが判明。(音のほうが先に行く)

ズレが気持ち悪くなっていないからいけなくはないのだけど・・・俺が気持ち悪いわ!!!ということで原因を探る。

 

フレームレートだったり、エンコードのクオリティだったり、くさそうなところをかたっぱしから調べて行ったのだけど、全然わからない。

 

結局、原因追及に1時間かかった。

 

ヒントになったのは、該当するクリップをVJソフト上ではなく、Quicktime Player上で再生させた時のこと。

 

DXVでエンコードしたムービーはそのままでは再生できないので、一旦内部的にデコードして、それを読み込んで再生するらしいのだけど・・・そこでは音がずれていなかったのだ。

 

つまり、リアルタイムだと音がずれて、あらかじめ変換していればずれない・・・ってことは、負荷的なところ?

ということで、含まれている音ファイルも、伸張する必要のない「非圧縮」格納にしたら・・・これが大当たり。

 

どうも、DXVで映像をエンコードしてる場合、音も「非圧縮」にしないとダメみたい。

AACとか、MP3だとずれてしまうようだ。

 

 

さあ、これで明日のMMM準備は整った。

あとは明日、楽しむだけ!

 

みんなも一緒にオドローゼ!

 

さよならアイドル

 一番最初に茨城でご当地アイドルを始めたグループ、「しもんchu」が活動を終了した。

 

 出会ったのは3年前、那珂市静峰公園での八重桜祭り。

 昨年一年間は一緒に番組をやってきたし、公演を手伝わせてもらったこともあった。

 プロデューサーの内山さんとも、色々とロクでもないこと(笑)ばかりやって来たように思う。

 

 しもんchuが活動を始めたのは東日本大震災の年、2011年。

 僕がDOTSというDJイベントの前身である、ジャイコナイト水戸に参加する1ヶ月ほど前の砂沼フレンドリーフェスティバルでしもんchuは初ステージを飾った。

 

 それから四年。

 僕自身が活動を初めた年であることを考えると長いような気もするし、短いような気もする。

 

 ご当地アイドルの常である、メンバーの入れ替わりもあった。

 最終的に二人になったしもんchuを見て、「ご当地アイドル取り寄せ図鑑」の頃が黄金期だという人もいるだろう。

 ジモドルフェスタの頃、という人もいるかもしれない。

 

 でも、それは違う。

 

 しもんchuの黄金期は、いつも「今」だった。

 

 常に新しいものに取り組むことで、鮮度が下がることが全くなかった。

 もちろんそれは内山さんの狙いだったのかもしれないが、最後の最後までそれを実行し、実現させたのはきんぐさんとまいまいの二人だ。

 僕は、結果的に二人は、最強のしもんchuとなったと思う。

 

 

 

 きんぐさんは、もともと他のメンバーの陰に隠れてしまうことが多かった。

 本人がそう言っているように、もともと前に出るタイプではなかったのだろう。

 けれど、二人体制になってからはグループを引っ張っていこうとしていたし、実際、そうなっていった。

 しおりんが抜けた直後のまどろみマヌーサと、最後の公演のMCを比べてみると、それがよくわかる。

 

 そうなるまでに、表には見えない辛いこともあったと思う。

 自分がこれまで過ごした時間に根ざした性格や性質を変えるのは大抵のことではない。

 それを乗り越え、きんぐさんはこの一年で大きく成長した。僕は、演者としてのきんぐさんを素直に尊敬したいと思っている。

 

 

 そしてまいまい。

 まいまいは、僕にとって唯一無二のアイドルだった。

 しもんchuはもちろんコメディグループではないけれど、まいまいの加入当初、しもんchuにそこまでクオリティの高いダンスが必要なのか?と僕は思っていた。

 しもんchuの売りはライブそのものはもちろん、瞬間のぶっ飛び方だったり、他を寄せ付けない破天荒さだったからだ。

 歌が上手くなくても、ダンスが下手でも、他に取り柄があればいいじゃない?と僕は思っていた。

 

 でも、その考えを覆したのはまいまいだった。

 そもそもしもんchuがフォーマットとしているアイドル本来の姿は「歌って踊れること」。その基本を僕に思い出させてくれた。

 

 もちろん、破天荒なしもんchuは大好きだ。

 でも、いつまでもそれだけでいいはずがない。

 舞台に立つということは、お金をとって公演を打つということは、そういう妥協が許される世界じゃないはずだ。

 まいまいは僕にそれを思い出させてくれた。

 だから僕は、まいまいを見て自分自身のVJのやり方を変えた。VJとしてできることは妥協しない。

 まいまいにしたって、きんぐさんと同じように辛いことはとても多かったと思う。

 でも、まいまいもそれを乗り越えてしもんchu活動終了に立ち会ってくれた。

 

 

 まいまい推しだから話がまいまいに偏ってしまったけど、そうして完成したしもんchu二人体制こそ、しもんchuの黄金期だったのだと思う。

 そんなきんぐさんとまいまいだったからこそ、2015年の10月18日、一番輝いたままでしもんchuは幕を降ろすことができたのだ。

 

 

 

 しもんchuは、僕にとってとても特別なグループだった。単なるご当地アイドルとそのファン、というだけではない。

 僕の活動のハブの一つだったのだと思う。

 しもんchuがいなければいばキラでご当地アイドルの番組を作ることはなかった。

 イバラキングさん、自己批判ショーさんとここまで関わりを持ったのもしもんchuがいたからだと思う。

 DigDaとも今よりもっと関わりが少なかっただろうし、ShimamuraさんとJO-KENGさんが水戸でやったP-POSITIONに呼ばれることもなかったはずだ。

 

 

 だから、何か仕事をするたびに思い出すだろう。

 下妻を通ることがあれば、今頃どこに?なんて考えてしまうだろう。

 だけどもう、毎月第二日曜日にコンドー楽器に入っても、何もない。

 

 しもんchuは、活動を終えてしまったのだから。

 

 

 

 しもんchuに出会う3年前、下妻と下館の違いがよくわかっていなかった。

 

 でも今は違う。

 県南に出張があれば

 

「ついでにまるちゃんち(下妻)で弁当でも買っていこうかな?ドラゴンもいいね?」

 

ってくらい下妻のことを知っている。

 

 砂沼が沼でも湖でもなく、農業用ため池なのを知っている。

 砂沼サンビーチが茨城で一番大きいプールなのを知っている。

 筑波サーキットが、筑波ではなく下妻にあるのを知っている。


 梨が、

 オオムラサキが、

 大宝八幡宮が、

 ペンヤ食堂が、

 ビアスパークしもつまが、

 コンドー楽器が、

 粉とクリームが、

 扇屋が、

 高道祖神社が、

 小玉スイカが、

 「大地」のいちごが、

 ふれあい公園のポピーが、

 

 下妻の名物なのを知っている。

 

 

 全部、しもんchuが教えてくれた。

 今なら自信を持って言える。

 下館が北、下妻は南。

 

 そして下妻は、とてもいいところだ、と。

 

 彼女たちが下妻にいたことは、こうして残っていくのだと思う。

 僕だけでなく、しもんchuに関わった全ての人の中に。ずっと。

 

 

 最後に、個人的な言葉を書いて終わりにしようと思う。

 

 

 きんぐさん、まいまい。

 僕は、あなたたちのことが本当に大好きでした。

 ありがとう。そして、さようなら。

 いつかまた、どこかで。

 

 

 

 

 

内山さんは…後日、僕音でお話ししましょう(笑

さよなら、いつか。

 久々に自宅以外で映画を見た。

 

 映画と言うのは僕は可能な限り一人で見たくて(別に誰かと見に行ってもいいけど)、映画の感想とかを言うのはあまり好きじゃない。

 それは、自分の中にだけしまっておけばいいとおもう。

 作った人には伝えたいかなと思うけど、見た人同士で感想を言うのはあまり好きじゃない。

 

 まあ、それもこれも人それぞれ。

 僕は映画から受けた感動だったり気持ちだったりを壊されたくないんですね。

 作品は世の中に出した瞬間に作り手の元を離れ、手に取った人のものになるわけだから。見た映画は僕のものでありあなたのものであり、その場にいた全ての人のものだから、どう感想を持とうと構わない。

 僕の感想は僕の感想で、あなたの感想はあなたの感想なのですから。

 

 ただ、僕も好きな映画の事になると語りたくなるし、気持ちは分かるのですが(笑

 

 

 

 僕は去年と今年、二年続けて石巻に行ってきました。

 一年間でこんなに変わったんだ!と思うところもありますが、逆に一年経ってもこんなものか…と思うところもあります。

 

 月並みに言えば、何も終わっていない。

 でも、終わりって何だ?

 そもそも、始まりと終わりがある話なのか。

 

 

 あの時、あの瞬間に何かが変わってしまったのかもしれない。

 でも、それは単に切っ掛けであって前から続いていたものなのかもしれない。

 

 

 人それぞれかもしれないけれど、僕には特異点だったと思う。

 2011年3月11日 14時46分に一度集約し、そこから一気に拡散した。

 あの時どうなっていたか分からないし、この先もどうなるかなんて分からない。

 

 それまで押さえつけていたものが一気にふくれあがった。

 おまけの人生にたどり着いたのだから、誰よりもぶっとく生き抜いてやろう、と思っている訳です。

 

 そうする事で許されるかどうかは分からないけれど、それは僕の義務で、責任で、望みなのです。

 

 最後に石巻駅が出て来て、今年も見て来た風景が映し出された時、そんな事を思いました。

 さあ、仕事に戻ろう。

ソフトウェアコントロールへの反論

 Amazon.co.jpで僕が使っているビデオミキサー、V-4ex についてこんなレビューを見つけた。

 

 

HDMI対応とありますが、内部では480p処理されます。

つまり実質的にHD画質のたった1/7の画素数のSD画質で出力されます。

 

外側は新しくなってますが、中身はほとんど、V-4にHDMIを取って付けただけ。

性能的には10年前の物です。

 

もっと高機能、高性能なPCのVJソフトの方がはるかに安く買えます。これは全く不要な機材です。」

 

「この値段で480p、これは要らない

 

今時、この金額出して誰がこんな機材買うでしょうか?VJはPC1台あれば間に合います。

切替は、ディスプレイ切り替え機があれば十分です。この画質劣化装置に価値はありません。

エフェクトだってVJソフトがあれば、機材は要りません。」

 

 

 

 と、いうamazonのレビューへの精一杯の反論。

 V-4ex、気に入らないところはあるし、他に代わりになるものがないというのもあるが

 

 

 

 

 

 

 ここからは個別に反論。

 

「中身はほとんど、V-4にHDMIを取って付けただけ。性能的には10年前の物です。」

 

 

まず、現在のV-4の値段を見てみようかな。

サウンドハウスで102,900円。V-4exは169,800円。確かに高い。

でもここにパソコン入力を使おうと思うと、V-4の場合は別にスキャコンが必要。

安いものでも1入力につき2000円くらい。それが4つ(V-4はアナログVGA入力ないからね)

そこまで含めても確かにV-4の方が安い。

でも、スキャコンそんなに持ち歩きたいですか?(笑

別途スキャコンには電源も必要だったりしますし。

それにしてもまあ、価格差は6万ありますけど…。

 

 

 

「切替は、ディスプレイ切り替え機があれば十分です。」

 

これは完璧なめてますね。

ディスプレイ切り替え機、フレームシンクロナイザー内蔵されてます?

入力ソースが全く同じものを使うのであればとにかく、ソースが違えばそう簡単に同期取れません。

Vinylも溝読める人がいる位ですから、映像の同期信号を完璧に読める人もいるのかもしれませんけど、僕は無理です。

 

さらに、ディスプレイ切り替え機はあくまで「切り替え」ですからフェード掛けたりできませんよね。

二つの映像をMIXするとかできないわけです。これもVJソフトがあれば問題解決なのですが、VJソフトはVJソフトで問題があります。

 

色々呼び方があって混乱してしまいそうなのですが、僕は

 

フレームシンクロナイザーがなく、ボタンでソースを切り替えるだけ … 切り替え機

フレームシンクロナイザーが搭載されていて、ボタンでソースを切り替えるだけのもの … ビデオスイッチャー

フレームシンクロナイザーが搭載されていて、フェーダーでソースのミキシングが出来るもの … ビデオミキサー

 

と呼ぶことにしています。

 

 

 

「VJソフトがあれば大抵は事足ります」

 

 

確かに「大抵は」。

でも、ソフトウェアなんですよね。しかもVJソフトはかなり負荷がでかいです。

他のソフトを全て落とし、VJソフトだけにした状態でもかなりの負荷。エフェクトもっと重いです。

実際、VJソフトでクロマキーなんてかけながらやってると、動画がコマ落ちすることあります。勿論、Core i7とかに買い換えちゃえばいいんだけど…あれ?そしたらスイッチャーに手が出る値段じゃないですか?

 

VJソフトのみクリーンインストールした環境であっても、VJソフト自体がバグ等で止まってしまう事があります。

その場合のバップアップ回路として、ハードウェアのビデオスイッチャーは優秀。

 

一旦画面をブランクにしたり、とりあえずの別ソースに切り替えておいて、その間にVJソフトを再立ち上げ、ソースを元に戻すという手段が採れます。

VJソフトだけの場合、一旦WindowsなりMacなりのデスクトップが表示されて、VJソフトのスプラッシュ、映像出力…と。こうなると一瞬、観客を現実に戻してしまうのです。これはライブハウスやクラブでは絶対に避けたい事態です。

 

そういう保険がない限り僕は不安で仕方ありません。

DJだってPCDJが止まって音が出せなくなったら、その瞬間DJが止まるわけです。

 

 

確かにハードウェアのスイッチャーでできることはVJソフトで可能です。

ただ、VJソフトだけですべて事足りちゃう…等と言ってしまう人はもう、どうぞご家庭でひとりVJされたらよいと思います。

そのリスクを承知の上でイベントVJやる人は全く構わないのですが、これを書き込んでいる方は「VJソフトは万能だから、ハードウェアなんていらない!」といていますので、それは全然違うぞと言いたいのです。

 

 

 

 

 

 ただ、amazon.co.jpのレビューも全くの的外れというわけではありません。

 レビューでも触れられている通り、入力がHDであっても、内部的にSDにされてしまう。これは欠点です。

 

 HD画質がSDになってしまうのはこの方々のおっしゃる通りで、仕様書を見ても「4:2:2(Y/Pb/Pr)、8ビット(内部処理:NTSC設定時は480/59.94p、PAL設定時は576/50p)」と書いてあります。

 つまり、Inputのソースが4Kだろうと、Outputの設定を1080pに設定しようと、内部的にはSD画質になってしまうので、結局はSD画質なのです。

 

 VJとして求められる映像の質は、実際はそれほど高くありません。

 映像に並々ならぬこだわりを持つアーティストだったり、映像主体のイベントだったりしない限りは都内の大箱レベルであっても、SD画質で十分対応できます。

 と言うのも、一般的な会場ではプロジェクターへの入力がHDMIであることがほとんどないからです。自分ですべて用意するならばとにかく、開場備え付けのプロジェクターへの取り回しはコンポジットであることがほとんどです。

 また、僕はやったことありませんが、オーロラビジョンのような電光装置に出力する場合でも、それほど高解像度のオーロラビジョンって見たことありません。

 

 実際に一昨年STUDIO COAST、昨年ebisu LIQUID ROOMで機材持ち込みでやった時やった時もSD画質で何ら支障が有りませんでした。

 というのも、プロジェクターの場合はプロジェクターからの投影がスモーク等の空気に邪魔されたり、そもそも投影距離およびお客さんとスクリーンの距離が遠くてそこまでの画質が判断できなかったりするためです。

 そうでない場合もあるかとは思いますが、そっちの方がレアケースだと思ってよいでしょう。

 

 

 ただ、的外れでない、というのは高画質であって困る理由も特にないからなのです。むしろ高画質であってくれた方が嬉しい。

 というか、高画質であればそのほうが嬉しいわけです。画質を落とすことはさほど難しくありませんが、画質を向上させることは…何を持って画質向上とするかですが…不可能です。

 高画質を高画質のまま出力できるのであれば、それはいいことではあれ、悪いことではありません。

 

 

 僕はHDMIを入力として扱える…つまり、スキャコンなしでMacやPCとの接続がケーブル一本で済むという点、元々使っていたのがV-8だったのでインターフェイスが同じであること、そして何よりUSBでMacへの入力として使える事…V-4exの出力をコンピュータ側で映像入力として扱い、USTREAM PRODUCER等で配信できる…という点がありこれを購入しました。

 

 

 問題は、VJにとっての選択肢はV-xシリーズ以外にないという事です。

 全てソフトウェアで代替できる、こんなものいらない、という点においては僕は納得できませんが、少なくともV-4exでなければならないという事はないのです。

 もちろん他にスイッチャーはあります。しかし、価格が個人的に手に入る価格ではない。

 KORGのKrossFourはフレームシンクロナイザ内蔵であの価格(実売6万程度)だったので、これがいまあればよかったのですが…現在は製造されておらず、入手も困難です。

 他に選択肢があればまた違うのですが、V-xシリーズがいくら高かろうと、現時点ではこれ以外に選択肢はありません。

 

 確かに、個人的にVJをやったり、友達のイベントでVJをやる分にはVJソフトのみで十分でしょう。

 しかし、VJとしてのスキルが高くなり、より大きいイベントに出演したり、プロと競演するようになってきた場合、ハードウェアのビデオミキサーは必須であると感じますし、ソフトウェアの信頼性を上げるよりは安価で対費用効果は高いのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

MITO MIDTOWN MUSIC vol.2 @ club SONIC mito / 南町三丁目特設会場 2014.05.31

 SONICと栗原写真館となりのイベントスペースで行われた、MITO MIDTOWN MUSIC の二回目。

 

 今回、178のVJとして初参加、してきました。

 

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 実は僕はMMMはvol.1のコンピも持ってて、MITO MIDTOWN Meeting にも行きたいなー、と思っていたのですが結局その日は大船渡に行かなきゃだったので断念したと言う経緯があります。

 なので、今回178から話をもらった時には1も2もなくやります、と言う返事でした。 

 

 

 最近あまりに忙しすぎて映像が全然作れなかったのですが、ここぞとばかりに映像を作ってみました。

 でも、相変わらず締め切りはぎりぎりまで頑張る…が身上。

 出番は14:30からだったので、その直前まで映像をエンコードしていて、出来上がった映像がこちらです。

 

 

 無駄にフルハイでアップ(笑

 MMMのロゴの使用許可とかとってないから…あの、何か問題あったら消しますのでごめんなさいよろしくお願い致します。

  でも…どうにかして出したかったんですよ。作ったものの、178のときしか使わなかったので(笑

 

 

 さて、178としての出番は早い時間だったので、VJが終わったあとは会場をうろうろする事にしました。

 

 

 すると、まずはヨジョーハンズのフライパンシンセ、本間さんに遭遇。

 少しでも知ってる人がいると安心できます。

 

 知ってる人がいてよかったーと思っていると、その後もスーパーアイラブユーの片貝さん、朝日さん、Myraの新山さん、ヨジョーハンズの藤本さん、B×A×G NAOIさん、KAZUKIさんなどなど、知ってる人がたくさん。

 初めて参加したイベントだったのに、ホーム感がすごく強かったのはそのせいなのかな。水戸が全部家族のようだった。

 

 半年前なら知らない人だらけだったんだろうけど、この半年でいろんな人と知り合う事が出来た。人の繋がりが本当にありがたいと思いました。こうしてVJをやっていたお陰で今回イベントに参加させてもらえたし、映像をやっていた事でバンドの人たちとも知り合う事が出来ましたし。

 

 

 さて、カフェイン中毒で死にそうになってはいましたが…

 どうにもこうにも見ておきたいのはヨジョーハンズ、スーパーアイラブユー、B×A×G、あすか、三日月窃盗団です。

 ヨジョーハンズ、あすか、三日月窃盗団は僕が担当している音楽番組「いばミュー」にも出てもらって…編集していて何度も何度も聞いているうちにもう、どんどん好きになっていったバンドです。

 

 三日月窃盗団の「シリウス」は本当名曲。 

 ヨジョーハンズの「スチャラカ犯行声明」は最高に楽しい。

 あすかの曲はどれもこれも心をわしづかみにされてしまう。

 そして久々のB×A×G。B×A×Gは見るたびに進化しているからとても楽しい。

 スーパーアイラブユーは…僕は本当に好きなのです。

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そして、事故後のスーパーアイラブユー 片貝さん

 

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このタイミングで何故か、DJのさるーとさん

 

 

 これだけのバンド/アーティストと同じイベントに出させてもらえたのは…本当にこれまでやって来てよかったと。

 VJっていつもオマケみたいな感じなので、楽屋にいても肩身が狭いのですが、ホーム感のためなのか、これまで出演して来たどのイベントよりも楽しかった。

 もしかすると僕もちょっとしたアーティストなんじゃないの?と思える位楽しかった。

 

 お目当てだったバンド/アーティスト以外にも触れられるのがこういうサーキットがたイベントのいいところ。

 時間が許す限りバンドを見て回りました。頭は痛かったですけどね(汗

 

 この頭痛、おそらくはカフェインの禁断症状なのでしょう。皆さんも眠いからと言ってコーヒーやレッドブルやモンスターの飲み過ぎにはご注意ください。

 B×A×GのKOZI-LOWさんが痛み止め上げようか?と言ってくれたとき、何故「いや、大丈夫っす」と言ってしまったのか…。絶対にもらっておくべきだったのだ…。

 

 

 さて、僕の体調をよそにイベントは順調に進んで行き、大トリのスマトラブラックタイガーが終わり、撤収作業。

 

 撤収中、つくばロック主催の伊香賀さんに声をかけて頂きました。

 僕の方はもちろん伊香賀さんのことは知っていた訳だけど、たった一度、しかも飲みの席でたまたまいた僕の事を覚えているとは思わなかったのでちょっと嬉しかったです。

 今年のつくばロックはDE DE MOUSEとかHINTOとか、去年もですけど今年も本当ヤバいメンツ集まりましたね!なんて話しを(かなり省略して)したり。

 本当はもっとお話しさせて頂きたかったのですが…私の頭の痛みは完全に限界。

 

 打ち上げまで今回の主催者に挨拶をしなければ…と思っていたのだけど脂汗がだらだら出てくる様な頭痛にやられてしまい、伊香賀さんに紹介してもらって、STELEOGRAMのコイブチさんにだけ挨拶をして失礼する事に。

 本当、映像でお手伝いできる事あったらいつでも言って下さいね!>コイブチさん

 

 ちゃんと打ち上げまでいたかったのですが…本当に申し訳ありません。

 もう一人の主催者である、スマトラブラックタイガーのヒデさんにもいずれ折をみて挨拶に伺わせていただけたいと思っております(汗

 

 本当に楽しいイベントだった。よくある言葉ですが、本当にフェス感があった。

 音楽を楽しむぞ!というがつがつしたややすると貧乏な流れではなく、ゆったりとした時間の中に寄り添う音楽がある。そんな素敵な一日でした。

 MMM、素晴らしいイベントでした。

 

 

 

  最後に、主催者の方、スタッフの方、出演者の方々、そしてご来場頂いたお客さん達。

 本当にどうもありがとうございました!

 

 

 次は秋にあるらしいじゃないですか。

 今度は映像の制作とか、もっとがっちり絡ませて下さいね。

 

 それでは、また。

 

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