ジョン・健・ヌッツォ

 ちと時季外れのタイトルはお許しを。

 昨晩、件の歌手、ジョン・健・ヌッツォについて大変な疑惑が持ち上がりました。
 こいつは一体、何人なんだろう、と言う疑惑が。

 だって「ジョン」はレノン宜しく、イギリスもしくはアメリカ、つまり英語圏の方の名前であるし、健はどう考えても日本人の名前だ。タカクラ、マツダイラ、ヨコヤマなどなど...
 しかしながら、最後の「ヌッツォ」。ヌッツォォォとは.....
 ...名前として、まず聞いたことがない。たとえば、いかれたファンタジーに出てくるようなちょっとした怪物の叫び声ならば分からないでもない。しかし、これが人名とは。悪魔ちゃんだって許されて良いんじゃないか?と思うぐらいの名前だ。

 しかし、こんな時こそ頭を働かせるのが人間の商売。すると、意外なところに答えがあった。「エンツォ・フェラーリ」や「ロベルト・バッジョ(バッヂオ)」という名前があるではないか。つまり、何か、イタリアっぽいぞ、と。ピザ好きっぽいぞ、と。そんなわけで半ば強制的に「ヌッツォ」はイタリアの名前であることにしてしまおう。

 しかし、しかし、だ。さらなる問題が浮上する。たとえば父親がジャパニーズ、母親がイタリアーノだった場合、これでは「健・ヌッツォ」にしかならないはず。ジョンはどこに行ったのだろうか?
 逆に考えれば、血の分量が、アメリカ:イタリア:日本=1:1:1になればこの問題は解決するわけだ。「ジョン・健・ヌッツォ」という名前である以上、1:1:1のはずだ。

 そこで、理系の頭をフル回転。何世代前までさかのぼれば、この黄金律を満たす比に出来るのか?と。世代をどんどんさかのぼって、親の数が丁度3で割り切れたところが、今をときめくテノール歌手、ジョン・健・ヌッツォの原点なのだ!

 しかし、どこまで行ってもどこまで行っても3で割り切れる数が出てこない。麻雀的、2bit演算で倍々にして行くも、2,4,8,16,32,64,128.....1024.....65536....と、何と江戸時代までさかのぼっても全く原点が見えてこない。
 ここまでの計算でカラカラ言い始めた脳味噌を、更にカタカタ言わせて論理的に考えてみると、何と2のn乗はどこまで行っても2のn乗であり、3で割り切れるわけがない!と言う結論に達してしまった。

 つまり、結論として「ジョン・健・ヌッツォ」という名前はおかしいのだ。普通の人間である以上、血の分量が1/3になるはずがないのだから!
 そして、私は、恐ろしい仮説を考えた...。多分、これは正しい結論なのだろう。彼は....何らかの生命体によって遺伝子組み換えされた存在だったのだ。

 ここで聞いたことは、秘密だぜ。余所で言ったら消されるぜ...多分。