おいっ!NHK!(ウィンブルドン)

いやぁ、すげえ試合だ。

ウィンブルドンを5連覇したフェデラー対今年絶好調のナダル
今年はフェデラーもやばそうだし(何しろ、全仏ではナダルにコテンパンにやられたので)ナダル勝つんじゃないか、という大方の予想は当たっていたようで、フェデラーはウィリアム・レンショーの六連覇に並ぶことはできなかった。

ただ、だからといってこの敗戦はフェデラーの評価を落とすものではなかった。
結局僕が生で見ていたのは2セット目まで。2セットをナダルが連取したところで降雨中断。
フェデラーの調子があまりあがっていなかったので「これはナダルで決まりだろう」と勝手に思いこんで録画して就寝。翌日帰ってからみることにしようと思った。

しかし、翌日のニュースは信じられないことがかかれていた。フルセットまでもつれているのだ。
しかも、3、4セットはタイブレーク、ファイナルセットは7-9。


仕事を済ませて家に帰ってきて、早速ビデオをつける。昨日の続きから。
どうやら降雨中断は1時間以上だったらしい。

第三セット。
降雨中断中に気持ちを切り替えたのか、フェデラーの動きがよくなっている。
しかし、ナダルも負けじと動く。僕みたいな素人には「あり得ない」コースにストロークがばしばし決まる。しかも、それをお互い返す。
「見事」としかいいようがない。
タイブレークの末にこのセットをものにしたのはまさに「王者の意地」なんだろう。

第四セット。
このセットもタイブレークにもつれ込む。
ただ「王者」という言葉はもはやフェデラーには似合わない。
思えばフェデラーが芝のコートで相手を追う立場になったのはいつが最後だったのだろう。
とにかく、フェデラーはおそらく執念でこのセットをものにした。
赤土の王者に粘り勝ちをするというのはそれだけですごいことだ。

そしてファイナルセット。
まさにウィンブルドンの決勝。ランキング1位と2位の争いにふさわしい試合。
しかし、またもやここで雨が水を差す。2ゲームスオールの状態で再度の降雨中断。
もし生で見ているとすると…時間は午前四時過ぎ。恐ろしいことになっている。




しかし、そのとき信じられないことが起きた。
ビデオの録画が止まっているのだ。
なぜ!?

ビデオといったが、うちのはHDD内蔵DVD。空き容量もまだ十分ある。追っかけ録画ももちろんONにしている。なぜだ。
ここまでがテニス史に間違いなく残るであろう名勝負であっただけに、ひどく落胆した。

とりあえず、NHKに再放送してほしい旨を伝えておくことにした。ファイナルセットだけでも構わない。何とか再放送してほしい。藁をもつかむ思いで、NHKのメールフォームに何とか再放送してほしいということ、最後までみられなかったことを書いて送った。


その夜、NHKから届いたメール。
「NHKでは、総合テレビで7月6日(日)22:05から放送いたしましたが、降雨のため試合中断などもあり、延伸したため、急遽、7月7日(月)午前4:30からは教育テレビで、試合終了まで放送いたしました。」
…おいっ!うちのDVDが悪い訳じゃないのか!
高校野球を突然教育テレビに移すようなことをしたわけだな!
これ、うちと同じような思いをしている人、たくさんいるんじゃなかろうか。

とりあえず、NHKには何とか再放送をお願いしたい。
もし、身近に同じような思いをしている人がいたら、すぐにNHKに文句(というかお願い)するように言ってほしい。
NHKも、多少申し訳ないとは思っているようなので、多数の意見が届けばきっと再放送してくれるはずだ。

一応、ファイナルセットの編集版を放送してくれると言うことにはなっているのだが…やっぱりちゃんと見たいじゃないか。