銚子漁協の水揚げ拒否

 茨城沖でとれた魚の水揚げを、銚子漁協が拒否ったらしい。

 これだけでは全く事情が分からないので、いくつかのパターンを考える。
 普通はそうするものだ。単純な脊髄反射だけで「銚子漁協マジファック!」という人があまりにも多いので、なんだかなーって感じ。

 まず、茨城沖でとれた魚の安全性について。
 地元だし、もう、胸を張って安全!…と言いたいところなのだけど、これについてはよくわからない。小女子からは基準値オーバーの放射性ヨウ素がでたらしいし、生体濃縮はないという事だったけど、それもどうだか怪しい(現在再調査中らしい)。
 基準値については「かなり安全側に振った値」ということだけど、残念ながら無視してはいけないと思う。なぜなら、日本の色の安全はこれまでこの値で守られてきたからだ。
 余裕を大きく見た値なのかもしれないが、これは守らざるを得ない。

 二つ目は、水揚げした魚はどこが買い取るのか、という問題。
 一旦水揚げした漁協で買い取って…という流れなら、今回の対応はやむなし、という気がしないでもない。
 せめて、船の方で放射線の検査をしてからでないと、漁協では買い取りできないだろう。商品価値のない物を買い取り出来ないのは…当然だと思う。

 と、ここまで考えてから調べてみた。
 当然だけど、最低でもこれ位は考え、更に調べてから文句は言うものだ。

 放射線の量については、安全な量だったらしい。サンプリング検査では問題ない値だった、という事。
 ならば!とも思ったが、商品価値となると…正直なところ、微妙だ。
 茨城に住む者としては、安全なんだから安全なんだよ!喰え!と言いたいところだけど、安全=売れる、という事ではない。悲しいけど。
 もちろん僕なら問答無用で買う。茨城産の野菜も、茨城産の魚も、公表値が安全値ならば買う。実際、この一週間、茨城の野菜と茨城の肉と茨城の魚しか食べていない。米も茨城の米だけど、これは去年のだからまあいいや。
 とにかく、結果として茨城の魚は、今、売れない。美味しいけど、商品価値がは…ないのだ。

 そうすると問題は銚子漁協と船の関係なのだけど…これがよくわからない。
 なので、結局この問題は

1. 銚子漁協が買い上げる→買い取り拒否、やむなし
2. 船が責任を持って売る→買い取り拒否は不当

 という事にしたい。

 …ただ、いずれにしても原因ははっきりしている訳だから、国と東電に素早い対応をお願いしたい。
 というか、何でまだ対応できてないの?腹立つわ。