Road to 秘宝館

 昭和の温泉街に行くと必ず存在していたであろう「秘宝館」。



 大人になった今ならば大手を振って中に入れるのだが、残念な事に秘宝館は世の中から消え去りつつある。


 もはや風前の灯である秘宝館。


 サブカル好きなら一度は足を踏み入れてみるべき場所なのだが、じき、それも叶わなくなってしまうのだろうか。





 人生において「秘宝館に行った事のある人間」と「秘宝館に行った事に無い人間」ではその経験に大きな差があるのではないかと思う。(とはウチの弟の弁)


 実際、一昨年に強行秘宝館ツアーをうちの弟と催した際は、行く道中、帰る道中だけでも経験値がばんばん入ってきた。


 更に秘宝館自体ははぐれメタル級、いや、メタルキング級の経験値を持っていた。





 皆にもその経験を分けてあげたいと思うのだが…秘宝館の中については残念ながらここで語る事は出来ない。


 秘宝館を管理されている方は中に入るとき

「中は撮影自由ですから写真撮っていいですよ」

 と言ってくれた。


 その言葉に甘え、16GBのSDカードが溢れんばかりの写真を撮ってきたのだが…その写真をここに貼る事も、残念ながら出来ない。


 理由をここで話すことすらためらわれてしまう。



 キノコやアワビの舞い踊り、と言った言葉で想像していただくしか無いだろう。