一流、二流、三流。嘘のつき方。

 超一流のゴルフ場で、そのゴルフ場の会員同士が揉め始めたらしい。

 

 一方が、もう一方に対し、あなたは紳士ではないからこのゴルフ場の会員にふさわしくない、と言い始め、それに対してお前もそうだ、という話。

 いわば水掛け論。

 

 

 ラウンジで揉めていたので、それを見たゴルフ場の職員が

 

「ここはゴルフ場ですので、ゴルフで決めるのはいかがですか?」

 

 と提案。

 

 

 少し納得いかないようだったが、ゴルフで決めるのは悪くないと、後日改めて18ホールを二人で回ることになった。

 

 

 

 さてその当日、ラウンド中もお互い一言も口を利かず(もちろん一喜一憂、お互いにいろいろあっただろうけど)18ホール終わり、勝敗が決定した。

 

 

 しかしそこで職員は

 

「お二方のラウンドを見せていただきましたが、どちらの態度も紳士とは言えませんでした。申し訳ありませんが、お二方とも当ゴルフ場の会員とお認めするわけには参りません」

 

 と言った。

 

 

 某然とし、のち、しまった、という顔の二人。

 ゴルフは紳士のスポーツ。

 

 

 そして職員はこう続けた

 

「また、ご自身を改めまして、当ゴルフ場の会員となっていただける日をお待ち申し上げております」

 

 と。

 

 

 

 

 僕、頭の中で、この職員(なのか、このゴルフ場)の対応は素晴らしいなあ…と、ちょっと背筋がぞくっとしたのだけど。

 

 

 

 

 これ、僕の作り話なんだよね。