先日、ジャスミン茶を飲んだ。
基本僕は嫌いなのだ。花の香りのするものを食べる・飲む、というのは。
香りが強すぎて、そのものの味や香りが全て負けてしまう。そんなに香り楽しみたきゃ、そのもの愛でてろよ!と言いたいくらい。
ところが、先日飲んだそのジャスミン茶は非常に美味しかった。
花の香りが楽しめるのに、お茶の味が死んでいない。
もちろん、美味しく淹れられる人にいい茶葉を使って入れてもらったのだけど、これならばこういう世界があるのは理解できる。
しかし、するとどうだろうか。
これまで苦手で決して飲まなかったペットボトルのジャスミン茶にもお茶の風味があることに気づいたのだ。
これもまあ、まんざら捨てたものでもないと思えてきた。
つまり、いいものを見なきゃ、本当に悪いのかはわからない。
いい映画を見ないと、あの映画のどこがクソなのかわからない。
いい音を聞かねば、悪い音だとはわからない。
美味いものを食わなきゃ、食ってるものを疑おうとは思わないのだ。
そのことに気づかずに日々を過ごしている人が多すぎる。
早く目覚めたほうがいいよ。
自分の感覚や感情が死んでしまう前にね。