コンビニの年齢ボタン

 震災前…もう震災前になるんだねえ。某ライトハウスの店長のツイートで、コンビニ(今回はセブンイレブン)のレジについている「19」「29」「49」などのボタンが年齢ボタンであると初めて気がついた。

 おそらく、顧客動向を探るために押されるのだろうけど、確かに、勝手に年齢ピコピコされているのは気に入らない。
 年齢ボタンだと気づいてしまった以上、もし自分が、万が一にもそう見える事はないだろうけど、ええ、万が一にも

「49」

 なんて物を押された時にはおそらくそのコンビニにはしばらく立ち入りたくないだろう。
 ただ、それ以上になぜボタンの数字が中途半端なのか、それが気になった。アバウトな年齢層なら、20、30、50とかでいいじゃない?



 というわけで、さっそく調べてみた。善は急げ…で、急いで調べたのは調べたんだけど、地震があったから、もう随分経っちゃったんだけどね。



 さて、正確には年齢ボタンはまず、青のボタンとピンクのボタンの二つに分かれているらしい。たしかに、コンビニで確認したら、そうなっていた。
 これは、性別であるらしい。一般的な色イメージ通り、青が男性客、ピンクは女性客。
 動向調査なのであれば、女装した男性の場合、動向としては女性に入れた方がよいのか、男性としてカウントした方がよいのか…はきっと個人任せなのだろう。


 続いては謎だったボタンの値。
 どうやらこれは、厳密にそのまま年齢を示しているのではないらしい。
 セブンイレブンでは

 12、18、29、49、50

 という配置らしいが、これは

12 : 小学生
18 : 中高生
29 : 若者
49 : 中年
50 : それ以上

 というように、カテゴリであり、それを示すおおよその年齢を表しているらしい。
 12 と 18 はまあ分かるよ。それぞれ上限値。
 だとすると、セブンイレブンの考える若者の上限値は 「29」って事!? じゃあ、32歳の僕は…

 いやいや、気持ちは今でも18歳っす。


 これは推測なのだけど、レジのボタンを「小」「中高」「若」「中年」「老」とかってボタンにしてしまうと、それこそあからさますぎるので…ということなのだろうと思う。


 そして、更に調査を続けると、セブンイレブンのレジ経験者の話をネットで見つける事が出来た。
 そこには大変興味深い、そして大変重要な事実が書かれていた!

「男女くらいはちゃんと分けますけど…年齢は以外と適当に押してます」

とのこと。


 どうも、自分で押しやすいボタンというのがあり、「12」、「18」は酒・たばこ販売時に年齢確認のアラートが表示されるため、「29」「49」辺りが人気ボタンの模様です。なるほど、「49」押されたからって、即中年扱いされてる訳でもない、と!


 ただ、そもそも顧客データが欲しい訳だから…適当押しされたら正しい顧客データが集まんないですよねぇ?
 …と思ったら、そこはさすがセブンイレブン。ここで nanaco の出番らしいです。
 年齢情報が入っているnanacoを使ってくれれば、誰が買い物したのかわかるわけですから、レジ係がどんな変なボタンを押しても正しい統計が集まる…という寸法です。

 なるほど、各社ICカードを推進するのにはこういう理由もあったのですね…。