VJ Resumed
日本に帰任して、止まっていたVJを再開しようかな、と思ったのはなんでだったかもう覚えてないんですけど…
基本的には僕が海外赴任する前ほどパーティも盛んに開かれてないみたいだったし、シーンを見るとアニクラが多いみたいで、アニクラできない僕みたいなVJは需要も少ないんだろうなぁ…とは思ったんですが、ライトハウスの稲葉さんとかは向こうにいたときも「ステッカー作ってくれ」みたいな依頼をくれたりしてたし、すいたんすいこうも僕が日本帰ってきてから時々現場マネみたいな感じで呼んでくれるので、
- 「水戸界隈」との付き合いがなくなったわけでもない
- ついでに機材もまだ元気っぽい
ってことで、看板掲げておけばもしかすると呼んでもらえるかもしれないな、くらいの気持ちで。
頂いたオファー
で、そんなことしてたら、内山さんから「俺の生誕50周年イベントでVJやってもらえませんか?」というオファーをいただいたのです。
勿論快諾!
内山さんの生誕については…細かくは反省点あったんですが、結構いい感じでやれたんです。
手癖なのかもしれないですけど、なかなか忘れないもんだなぁ…と。
(ただ、この時一緒にやってくれたVJさんはTY先生なんですが、これがまあうまいことうまいこと…その後彼のスタイルが僕のスタイルを乱れさせるのは別の話だし、TORIENAさんが大江戸コントローラー歌ってた人だと知ったのはこの2か月後)
なんだ…まだまだ結構やれるじゃん?
やっぱりこれ楽しいから、機会があれば続けていきたいなー…なんてことを思っていたら、その内山さんの生誕祭の翌日あたりに granma の バーカウンターで働いていた AmeZRM さんから
「春に予定しているFuture BassのイベントでVJやってもらえませんか?」
とオファーをいただいたのです。
僕はあんまり営業とかしないので、誰かの紹介で…みたいな感じのオファーをもらうことがほとんどです。
もちろんそれはそれでうれしいのですが、実際に僕のVJを見たうえでオファーをくれたので、これはめちゃくちゃうれしかったです。
アニクラだったり、インパクトのある映像が主体になってる所に、僕みたいに地味なロック・クラブ系VJを評価してくれたので。
知らないジャンルと勘違い
さて、問題は、僕がFuture Bassって何なのか知らなかったということ。
とりあえず「Future Bassって何?」って AI に聞いたところ、
「代表的なところだと、初期の Marshmelloとか、San Holoとかですよ」
と。
なるほど…それは私、そこそこ好物だなぁ…、と。
という確認を経てからAmeZRMさんには「Future Bassならやれます!何なら好きです!」と快諾したのですが…
盛大に勘違いをしていたことが発覚しました。海外 Future Bass と Japanese Future Bass はちょっと…というか、進化の方向が全く違う。
そのことを知ったのは「どんなの聞くといいですか?」とAmeZRMさんに聞いて帰ってきた答えが「暴力的にカワイイ!っていうイベントがあたしの想像に近いかもです」だった時です。
聞いてみたら
「あれ?なんかもっとメロい感じじゃないの?なんか、キラキラしてない?んで、かわいくない?」
…ということで、まずは基本的な Future Bass というジャンルの解体から取り掛かることに。これがわかれば日本の Future Bass にも近づけるのでは、というのが僕の考え。
で、これまた「Future Bassって何よ?」とうちの AI に聞いたところ「サイドチェインとスーパーソー」という、暗号のような回答。
全然わからん…と聞き進めていくと、ああ、なるほどなるほど、こんな感じ?
じゃあさ、Perfume とかきゃりーさんとかも Future Bass って言っちゃっていいの? Avicii のあれもサイドチェインとスーパーソーだよね?ってことは Avicii も Future Bass って言ってもいいんだよね?
と AI に聞いたところ
「それは違います。舐めてんですか」
とありがたいお言葉。
Future Bass 百人組手の巻
じゃあもう、体にしみこませるしかないだろ…と、1月から職場で仕事中、AmeZRM さんにお勧めしていただいたところをトリガーとして、Apple Music で Future Bass を無限再生し続ける百人組手的な修行を自分に課しました。最近買った骨伝導イヤホン (SHOCKZ openComm) が最高に調子よくて…僕、髪長いので、これつけてても髪で隠れるので、音楽聞きながら仕事(会議も)してたんですね。
そしたら4月ごろやっと耳になじんできて…
「いや、Future Bass 最高じゃんか…てか、先月はいまいちわかんなかったけど、ゲストKOTONOMOUSEさんなの? てかTORIENAさんてこれ歌ってた人だったんだ…やばくない?笑」
となったわけです。
惑うVJ
さて、音がなんとなくわかったところで、いよいよ VJ のプランを立てます。
ああいう曲だったらこんな感じで絵を出すのいいのかなぁ…こういう風に照射してみようかな…とか考えるわけですね。
で、今度行った時にぜひ確認してみてほしいんですけど、granma って DJ と裏壁までの距離が短いんです。
これ、プロジェクターの設置場所がすごく難しくなります。
VJ が出す映像って普通は DJ の後ろに投影することが多いんですが、プロジェクターと映像の投影面への距離が短い状態で普通のプロジェクターを使うと、
「え、モナ・リザってこんなちっちゃい絵なの?」
っていうくらいちょこんとしか出ないのです…
更に、ステージ裏の壁が斜めなので、正面から映像を投影すると斜めに歪んじゃうという課題もあり…
もちろん granma も当然そんなことわかってて、だから、ステージ上でDJやる場合はステージ左側の黒壁に出すのが基本なんです。
が…これは僕のわがままなんですが…。実は黒壁にはあまり出したくないのです。VJなので。
なんか、わかりにくい図で申し訳ないすけど、こんな感じです。Pがプロジェクター。DJがDJブース。

というのも、黒壁ってかなり光を吸うので、どれだけ強い光で出してもかなり控えめに見えてしまうんです。
ざっくり、5000ルーメンっていうスペックの、超まぶしい、昼でも使える30万円クラスのプロジェクターの出す光を黒壁に当てると光をいい感じに吸収するので、Amazonで9000円位で買える1500ルーメンのプロジェクターをちゃんとした白スクリーンに投影したときと同じ程度に化けてしまう…それくらい暗くなるのです。
確かに黒なので、映像を乗せても変な色になったりすることはないのですが、それよりも、絶対的に光度が下がるのと黒壁なのでコントラストが下がることがどうしてももやもやと。
うーん…黒壁出しはしたくないんだよなー…ステージ裏に短焦点レンタルして出すにしても結局ゆがむし黒壁だし‥‥と答えが出ない、もやもやした状態で前日の打ち合わせに向かうと、AmeZRMさんが仮設営ってことで天井にチュールをたくさんつけていたのです。
え!チュール?!
チュールって2‐3枚は透過して投影できるし、白いから反射率も高いし、これ…いけるんじゃない?
天井に吊り下げたチュールを3枚くらい貫通してから壁に投影することで空中にモニタがある感じを演出できるし。そして、メインのプロジェクターもチュールを貼ったDJブース前にだせば色の問題も半分くらいは解決できそう…!
ということで実際投影してみたらこれが大ヒット。
やっぱり黒壁投影よりも明るさも色もしっかり出る!
最終的に、ステージ前、DJブースの前面にメイン投影、僕のプロジェクターでサイドに対し、チュールを数枚突き抜ける感じでの雰囲気投影。
後ろにおいてあるスガノさんのプロジェクターでもバーカンあたりに雰囲気投影。
ばっちり決まった…これであとは当日に臨むのみ…!
当日
当日、これはもう来てもらった人の記憶にあると思いますし、追体験したい方は是非 AmeZRM さんのXのポストをさかのぼってもらうか、 #white水戸 で検索してみてくれると嬉しいのです。最高でした。
あの日のgranmaの環境は、これまで僕がやってきた中でもトップクラスに映像が空間を演出で来ていた環境でした。VJというか、映像演出としてやらせてもらった感じです。
唯一謎だったのは、プロジェクターに対して、映像の分配に使ってたスイッチャーが映像を出力できなくて、プロジェクターが1個減るとこだった…ってことです。さっき言ってた、チュールを貫通するプロジェクターだったので、これがなかったらかなり雰囲気変わっちゃってたし…復帰してよかったなぁ…て感じです。
原因もわかったので、次はないよ!
次回は 9/19 (土)
そして9/19(土)、今週の土曜ですね。
また white がやってきます。
前回は第1回ということもあって、設営や事前準備からかなり深く関わらせてもらいましたが、今回は仕事が立て込んでいて、ほとんどお手伝いできなかったのです。
が、主催のAmeZRMさん、今回コラボでご一緒させていただくHAIKAIの皆さん、white側から出演されるDJさんたちがが本当にたくさんやってくれていて…申し訳ない気持ちを抱えながらも、ポンコツの私も安心して当日を迎えられそうです…
DJ陣もおなじみの顔ぶれあり、初めてご一緒する方ありで今からとても楽しみです。ゲストさんも含めて、どんな空間になるのかワクワクしています。
そして今回も僕と一緒にVJやってくれるのはTY先生です。
僕なんかより稼働が多くて、今の水戸のシーンを代表する VJ です。
活動頻度を下げていくというような話も聞いているので、残り少ないHAIKAIさんを見られる機会同様、これも貴重な機会の一つになります。ぜひ見に来てください。
僕の VJ は TY 先生に比べるとかなり地味だと思います。でも、その日その場で生まれるDJやお客さん一人ひとりの物語に、少しだけ色を添えられると思っています。
ご来場予定のみなさん、TY先生ももちろんですが、僕のVJもぜひ楽しみにしていてくれたらうれしいです!
おまけ
年下の人に「先生」とかつけるのはこれは僕の照れくささです。
〇〇くんと呼ぶのはなんか馴れ馴れしいし上からっぽいじゃないですか。
僕自身はそんな人の上に立っているとも思ってないし…かといって、〇〇さんっていうのはよそよそすぎるし…
ということで、先生とか、師匠とか、そのあたりだとなんか敬意もありつつ距離感もちょうどいいなぁ…というのが僕の考えなんです。
TY先生はもう、ゴリゴリにビートを追う。僕はその場その場の雰囲気に合わせた映像をチョイスして、それをある程度長めに切り替えながら…っていう、あまりビートを深追いしないタイプなのですが、僕の理解では「なんでそんな追えんの?」っていうくらいにビートに追従する。
僕のVJをDJで例えると、これはラジオのDJです。
曲がかかる、次の曲との間をトークでつなぐ。次の曲をかける。トークでつなぐ。
だからフェーダーなんて、クロスフェーダー1本だけで十分。デッキも2つだけだし、大事なことは雰囲気なので。
ところがTY先生はクラブDJ。
映像と映像をがっしがっし切り替えていく。縦フェーダー4本無いとだめなタイプ。
で、このTY先生のスタイルが僕を狂わせたわけです(笑)
そのあとにあったモグラキ県でやれるだけやってみましたが当然撃沈。自宅でもいろいろ検討と反省を繰り返した結果、その折衷的な所で落ち着いた次第です。(スタイルを戻すまで4カ月)
以上でした。
