ノーリグ、最後の水戸だった。
ライブ中に聞かれて手を挙げなかったのだけど、うーん。微妙だから手を挙げなかったのだけど、ノーリグのライブは初めてだった。
和奏さんは何度か拝見している。弾き語りで。
新潟では一緒にイベントに出た。
なので、初めて…という感じではなかったのだ。
ノーリグは3バンド対バンの最後。
僕は正直、ノーリグの曲は知らない。
ぎりぎり「右手の在処」「失くした言葉」くらい。
でも、一曲目から完全にやられた。
初めて聴いた曲、でも、和奏さんの声と歌詞で涙が出そうになる。
今、僕は実は結構辛い状況に立っている。
人を好きになったり、嫌いになったり。ひどい事を言ったり、言われたり。
そんなときに聞いたものだから、ものすごく和奏さんの声がしみ込んだ。優しく、強く、しみ込んできた。
ライブを通して、一人で勝手にNo regret life…つまり「後悔の無い人生」って何だろうってことをずっと考えていた。
このミニツアーが終われば、最後の全国ツアーに出る、No regret life。
バンドとしてこれまでずっとやってきた。それを終える。
それを「後悔の無い人生」と、言えるんだろうか。
ライブ中、以前水戸に来たときの話になった。
前公演が北海道で、そこから水戸に来たせいで風邪を引いてしまい、声が出なかったらしい。
和奏さんはそのときの事をやはり悔やんでいる、と言っていた。
でも、そのときがあって、今こうしてまた水戸にいる。その時の分を取り返すぐらい今日は楽しくやろう。
そんな話だった。
「後悔の無い人生」なんてない。
あの時こうすれば。
あの時に戻れたら。
そんな事を、生きる限り何度も何度も繰り返す。
間違いを犯し、人に傷つけられ、裏切られる。
それでも、最後の瞬間に笑えたらそれいい人生だと言えるんじゃないか。
後悔の無い人生なんて無い。
自分に出来る事は、最後に笑う為に今という一瞬を精一杯やる。
それだけだ。
ありがとう、No Regret Life。