イベント(特大)

最近つきあいのある写真の先生から昨日突然「今日橋が上がるらしい」とメールがあった。


橋が上がるというのは、国道245号の例の歩道橋のこと。
トリビアの泉でもやってたから話は聞いたことがあるかもしれないですね。
まず、日立市内の工場ではおそらく発電所用のでっかいタービンを作っています。で、それを工場から日立港まで運ぶのですが、タービンが2車線いっぱいくらいの幅で、かつ普通の2階建ての住宅くらいの高さがあるので、その道すがらにある歩道橋(まあ、2カ所なんですけど)を電動で上に持ち上げるのだ。(右の写真をご覧ください)

しかし今回、我々のメインはこの歩道橋ではございません。
お目当てはむしろ運んでいるタービンと、そして運搬に使用する特殊車両の方です。何しろ、さっきの歩道橋の話を考えても、歩道橋を挙げなければとおれないと言うことは相当でかいわけです。特殊車両好きの我々としては、この特殊車両を見過ごすわけには行かない、と言うわけ。

実際に見るまでに、道を間違えたりすでに通行止めだったりと紆余曲折あったのですが、それはまあ省略します。

さて、いよいよ特殊車両とのご対面です。HESCOという会社の前で待っていると遠くからかなり大きいディーゼルエンジンの音。BGMはクワイ川マーチ...いや、バロックホウダウンが適当でしょう。前を歩いてくる警備の人々や先導車までまとめると、そこはまさにエレクトリカルなパレードですから。

そんなことを考えていると、先導車のライトの影で見えなかった特殊車両がぼんやりと暗闇の中から浮かび上がって参りました。その姿は先生曰く「ガンダム運搬してるみてぇだ」と言うくらいに巨大。「ガンダムかよ!」と言いたいところですが、その例えは全く適切。HESCOの前でしばらく停車する予定なのでHESCO前で待っていたのですが、どんどん近付いて来るその車は「かっこいい」のだけど、それ以上に「怖い」という感情を抱いてしいました。とにかく、それくらいでかいのです。

初めは大きさに目を奪われて細かいところまで目がいかなかったのですが、細かく見ていくと不思議な所ばかり。

まず、なぜかナンバープレートが違うナンバーで2枚付いている。かなりでっかくて相当特殊な特殊車両にナンバーが付いていると言うこともびっくりなんですが、何故ナンバーが二つ?
よく見ると運転席が前と後ろに一つずつあって、それでナンバーが二つ付いているみたいです。しかし、二つ運転席があるからナンバーも二つという発想はなかったわ。

そして、タイヤの本数!
まず、普通の車で言うところの前輪側に一列4本のタイヤが12列。当然後輪にも4本*12本。これが反対側の前輪と後輪にも同じ数だけあって、つまり、
「4(本) * 12(列) * 4(箇所)」で、合計192本。一生に俺が使うタイヤの本数より多いぞ!...たぶんだけど。

あとは、謎の「メインビーム」という文字の書かれた車両のフレーム。...やっぱりガンダムの世界なのか?

体験としては満足でした。
鉄道に続いて特殊車両マニアへの道をちょっと踏み出した感じ。

ただ残念なのは、今回撮影した写真がいまいちだったと言うこと。写真を見てもらえばわかる通り、夜中なのでフラッシュを焚くとイマイチだし、三脚を持っていなかったので焚かないと手ブレをするという状態。道路工事現場みたいにライトアップされると思っていただけに、機材的にはちょっと失敗。次回はもうちょっと準備してから行く事にします。


さて、後日談。
その日、挙げるのは歩道橋ばかりではなく、その道にあるあらゆる道路標識、信号など、とにかく邪魔になりそうな物は折りたたんでしまうのです。当然通過したら戻すのですが、今日見ると、戻っていない箇所がありました。
いつ直ってるか、楽しみです。