歓喜

 いよいよ年末も押し迫って参りました。

 さて、今日はいつも通り、珈琲問屋でコーヒー豆を買うために水戸へ。
 ちょっと違うのはうちの奥様が「祁門(キーマン)」の紅茶が欲しいということで、京成の地下にある紅茶専門店花水木へ。

 京成のメイン駐車場は恐ろしく混んでいたので、サブ駐車場の芸術館隣りの駐車場へ。

 車を降りて芸術館の隣を歩いていると、芸術館の中庭からなにやらマイクで喋る人の声。
 何だろうか?と奥様とそちらへふらふら向うと、全員集合で見たような雛壇に並んだ声楽隊が。センターには指揮者。



 おもむろに
「では、私の指揮にあわせて、皆さんも歌って下さい」
 と、始まったのが



交響曲第九番 歓喜の歌」



 そんな、ああたねえ、日本人が年末に第九を聞いてさ、なにが面白い?年末だからって猫も杓子も第九ってどうなのよジャパン?
 僕は少なくともそう思う。

 しかし、しかし。第九はアガります。
 喜びが溢れるのが抑え切れない、前奏からしてそんな感じですから、合唱が始まった瞬間はアドレナリンがズドドドドオッ!と分泌。

 たったの300人ですよ。300人でこの迫力。CDで聞く第九と同じ。いや、生音だけにもちろんそれ以上の歓喜。歓喜としかいいようがない。1000人クラスでやるところもあるんだよなあ…合法ドラッグ並ですよ。
 そして、やっぱり生音はいい…


 で、今度芸術館で「400年の歴史とスウィート・ジャズの調べ」なんてやるらしいですよ。
 生で聞けるんだなぁ! なんてチケットカウンターに行ったら、チケットソールドアウトなんですってよ。…ちっ。