今年も、たった三日間だけの夏、ROCK IN JAPAN FESTIVAL がやって参りました。
事前準備もそこそこに(というか仕事が忙しすぎて全く準備できず)当日を迎えたからなのか、現地に到着する前に日焼け止めがおちかけてたり、数年前から履き続けてるスニーカーで靴擦れを起こし始めてたり、会場到着前より前途多難。
更には、「去年そんなに並んでなかった」勝田駅のシャトルバスチケット購入の列で十分以上待ってみたり…
あとで思い出してみたら、去年は僕の出発が遅かった(ピーク時間を過ぎていた)ような気もするなあ…。
もちろん、ここまで運が悪いとなれば、当然行きのバスで座ることなど出来るはずもない。
しかし、きっとこれはパラダイス到着までの苦行なのだ!そう考えればなんとかやっていけなくもない、かもしれない。
現地到着後、真っ先に向かったのはもちろん「バドワイザーブース」。
ビールと言えばとりあえず国産、海外さんならハイネケンと決めていた僕には、バドワイザーは初体験。
でもこれが意外とおいしい。積極的には飲まないかもしれないけど、ハイネケンが手に入らない場合の緊急避難時にはバドワイザーはアリだと思いました。
さて、初日一番に見る予定なのは、GRASS STAGEのくるり。10:30からなので、あと30 分ほど時間がある。
で、うちのカミサンに頼まれていた「ジブリモニュメント撮影」を敢行することにした。
初日はそれほど、派手に騒いだりしないと思うということで、一眼レフを持ってきているのだ!
ところが、いざ撮影しようとしたところで問題判明、
シャッターが全く切れないのだ。
あっ!と何かに気づいて、カメラのカバーをあけると、やっぱり中にSDカードが入っていない!そういえば、この前友達に女の子が生まれたお祝いにデジタルフォトフレームプレゼントしたときに、メモリカードあげちゃったんだっけ…
しかし、今年は最新兵器、iPhoneがある! そこそこ画素数も高いし、とりあえずはこれで撮影してかえろうかな…。D40は最近感覚がつかめてきたんだけど、こりゃあ、出来上がりは家に帰ってから確認だなぁ…とほほ。
- 矢のように月日は過ぎて - くるり
さて、ジブリモニュメントもひとしきりそろえたあたりで本日の一番手、くるりが始まる時間が近くなってきた。
急ぎ、グラスステージへ向かうと、何やらサウンドチェックの最中。
で…ステージ上にはくるりの岸田とサトちゃん。
何を始めるかと思えば、サウンドチェックでワンダーフォーゲル始めちゃった。
そういえば2000年、フェスで初めて見たとき、くるりはまだ二枚目のアルバム「図鑑」をリリースしたあとだった。フェスの後、ワンダーフォーゲルを含む「TEAM ROCK」を出したんだっけ。
TEAM ROCKのときは僕含め多くの人は「…なんでこんなピコピコしてんの?」と思ったんだろうけど、今は押しも押されぬくるりのキラーチューン。ほんと、月日が流れるのは早い。
ところで、始まる前に出てきてリハで演奏するのって、はやってんのかな。モンパチは昔っから自分らでリハしてたけど…あ、YSIGか。YOUR SONG IS GOODはよくやるよね、これ。でも、これみんな始めるとなんか大変じゃないかな。
さて、いざ始まったものの、くるりは途中で退出。
東京は何回聞いても名曲だったし、さよならアメリカは僕としては「ロックってこういうもんだよな」と思うような曲だった。だから、別にくるりが悪い訳じゃない。
ただ、今日は何しろお祭り気分で浮かれているわけで、そういう気分ではなかったってだけなのだ。
でも、考えることは大事だよ。
- 地産地消 pt. 1 - みなとや pt. 1
とりあえず、次のビークル始まる前に腹ごしらえしておかないと。
ということで、ひとまずはみなとやへ。
毎年恒例、サザコーヒーでコーヒーを飲み、磯蔵酒造で「一番辛いやつ!」といって「稲里辛口・雲」と言う日本酒を出してもらったりしてからビークルへ向かう。
…?あれ、この時腹ごしらえしてないのか、俺?
- 今日の、輝ける君? - BEAT CRUSADERS
今回で多分見納めになるので、久々にビークルを見た。
でも、あまりに客層が違いすぎる。
もう、SIBERIAN GIANTも、WINDOMも、IMAGINE?もやらないんだ。勝手知ったる曲は「BE MY WIFE」だけ。なんというか、うん、そういうもんかな。
ビークルも途中で退出。こっちは気分的な問題じゃなくて、この後に続くホフディランをどうしても見たいから、という至って真っ当な理由。
- 遠く続くこの長い道で - ホフディラン
もう、ホフディラン見るたびに何度も言っちゃうけど、ホフディランとサニーデイサービスは僕の青春。
今も青春だとは思ってるんだけど、それでも未成年で行動に制限が会ったあの頃には敵わない。
眠れない暑い夜、自転車で家を抜け出してコンビニまで行くことさえ冒険だったあの頃。
コンビニでペプシとカロリーメイトだけ買ってそのまま家とは反対方向の川沿いへ向かう。人気のない真夜中の川沿いで、一人川に映る月を眺めながら、缶ペプシのふたを開け、バイトでためた金で買ったKENWOODのポータブルMDプレーヤーをポケットから取り出す。
モーターの回る音の後、流れてくるのは、フリッパーズギター、カジヒデキ、サニーデイサービス、ホフディラン。まだ見ぬ恋人の部屋に思いを馳せ(要は妄想)、週末婚に焦がれながら、眠れない夜に、明日のこと、その先のことを思っては涙をすっと流していたあの頃…
あー、たまらんたまらんたまらん。
そういう青春なんですよ、僕にとってのホフディランは。だからこそ、昨日の夜小宮山雄飛が「明日は恋幻やりますよ」なんてツイートした時点で何かこぼれそうになってるってもんです。
でも、実際、すてきな気分になったのは、ベイビーが「デイドリーム・ビリーバー」歌ったあたり。
大人になったよね、僕も。
- 久々の再会
Puffy終わりあたりでちょっと待ち合わせてハイ!乾杯! 色々話が出来て面白かったので、次は酒を飲みましょう、是非!
- はっきり言っとけ! - KREVA
空白の時間が出来たので、ちょこちょこ会場を歩き回ることにした。
GRASS STAGEのほうをふらふらしてると、どうも今はKREVAがオンステージらしい。
今年も大中小そろって同じ日だから、まあくるよなあと思ってたら、案の定「マルシェ」のイントロが。
まさかのKICK、とか言うなよもう。わかってんだから。みんな、期待してんでしょ?
ただ、その期待に応えてくれるKREVAはすてきだと思った。多分、聞かないとは思うけど。
- 生きててよかった、そんな夜を探してる - フラワーカンパニーズ
KREVAもおわり、DJブースもROCK系ではなく、クラブ系に傾きかけたので完全にやることを失い、またもやビールを投入し、完全に靴擦れを起こしてふくらはぎがつりかかっている足を引きずって向かったのは、レイクステージ。
結成20年、メンバーチェンジなし、活動停止なし、そして(自称)ヒット曲なし、のフラワーカンパニーズ。
昨年、リリースされた、深夜高速だけのフラカントリビュートを聞いて思ったのは、「生きててよかった」という言葉を吐いて説得力があるのはやっぱりフラカンだったということ。
この曲、「生きててよかった」って部分がかなり取り上げられるけど、実際には「生きててよかった」とは歌っていない。「生きててよかった」「そんな夜を探してる」って歌ってる。
実は最近、この部分が気になっていた。
だって、そしたらこの曲の主人公、少なくとも今には満足してない。もしかしたら、生きててよかったって夜を探してるけど、目的地も帰り道もない、そんな今に絶望してるのかもしれない。
でも、フラカンを実際に聞いたら、そんな考え、ぶっ飛んだ。
この曲の主人公は確かに、「生きててよかった」と思えるような夜を探しながら、今に満足する訳もなく年を取り続けていく。でも、決して絶望はしていない。今まで自分の歩んできた道が正解ではなかったとしても、それを含めて自分だってことまで受け止めて、それでもまだ自分の前に広がる可能性を見つめている。
すべてを持って、今までの自分を否定することなく、「生きててよかった」と思えるような夜を探しているのだ!
すげー。すげーよ。最後の盆踊りまで含めて最高。フラカン最高。
もし、そんな夜があるとすればそれは俺にとって今日、この夜だ。
+
- 暴挙
と言うことで、初日はこれにて撤収。
ごめん、正直、the HIATUSは聞いたことがない。聞けば好きになるかもしれないけど、諸事情あって聞く気にならない。
もったいないかもしれないけど、今後も聞くことはないと思う。
で、サカナクション…ちょっと見たかったんだけど、ここもスルーして帰る。
……ごめんなさい。足、痛いんです、もう。今日 nawo_703 さんから頂いたアドバイス通り、ミネラルをガッツリとって(サプリメントをオーバードーズして)明日に備えます!
と言うことで、レポート初日はここまで。
残りはなんとかお盆中に仕上げたいなあ…