歯を抜く1

本当はPOLYSICSの方を先に書かなきゃいけないのだけど、とにかく今はそんな気分になれないのでこちらを先に。


昨日、生まれて初めて歯を抜いてきた。
抜いたのは右の親不知。虫歯になったというわけではないのだけど、かなりの勢いで斜めっており、歯医者が言ったことを大まかに書くと「このまま放置しておくと、虫歯になることはあっても役に立つことはない」とのことだったので、悩んだあげくに抜くことにしたのだ。


本当ならば、歯なんか抜かずに一生生きていこうと思っていたのだけれど、「意外と痛くない」という意見があったため、まあ、じゃあ試しに抜いてみるか、と。最近は麻酔も進歩しているのだろう。うん、そうに決まっている。


さて、抜歯の当日、なにやらちょっと浮かれている自分がいる。会社の人たちに「いや!今日ね、歯を抜くんすよ!怖いっすよね!」などと全く思ってもいないことを言いふらす。病気になったときの小学生みたいに、ちょっと得意げだったんです。あのときは。でも…後で考えると、冗談じゃなかったなぁ、と。


いざ、抜歯の時がやってきた。何ともまあ、わざとらしいというか何というか、憎めないんだけど歯医者の先生が
「あ、ぬくの?どっち抜きたい?」
と聞いてくる。
「どっちでもいいっす」
と答えたのだけど、「じゃ、今回は右にしようか」なんて、なんだか嬉々としてるんだよな(笑)

で、おきまりの麻酔タイム。はじめに軽い麻酔を打って、そのあと本チャンの麻酔が打たれる。
麻酔を打たれてしばらくすると、なんだか頬の中がぼーっとしてくる。外からつねっても痛くない。こいつはおもしろーい!・・・なんて言っている場合じゃない。麻酔が効き始まったって事で…完全にまな板の上の鯉気分。


さて、麻酔が完全に効くのを待って、とうとう術式開始。
まずは斜めになっている親不知を半分切断。で、切断したところに、なんだか怪しい「ノミ」のような手術道具が登場。
口の中の状況が全く見えない・・・全く見えないのだけど、どうやら切断面にその「ノミ」のようなものをつっこみ、歯を割ろうとしているらしい。らしいのだが、これが…痛い!麻酔効いてないんすか!麻酔!

「はーい、痛かったら言ってくださいねー」

とは恒例、歯医者の先生の弁。済みません、超痛いっす。

「じゃ、麻酔ね」

といって、「痛い」という度に改めて麻酔をどんどん打ってくれる先生。いや、痛いのがなくなるんでありがたいんですが…なんだか口の奥深くにどんどん麻酔を打たれるのが不思議な感じ、というか、そんな麻酔打って大丈夫なんすか?


とりあえず、続く。