あかるい選挙

今まで選挙に行かなかったことはない。20歳から一度も。
その度にちゃんと考えて自分なりにベスト(またはベター)な人に投票して来た。ほぼ悩まずに。

しかし、今回の知事選はこの後に及んでもまだ悩んでいる。

明日の茨城を考えるだけならそんなに悩まなかったろうし、本当はそうあるべきなのだけど…。国会議員の応援演説があそこまであるということは、国政選挙の前哨戦になるのだろうな、と考えている。

面倒なのがそれぞれの立ち位置。

保守王国の名の通り、茨城は五区以外は自民が圧倒的に強い。

でも今回、保守は橋本さんで、革新が大井川さんだ。
しかし自民は大井川さん支持に回っている。
普通に考えたら自民は橋本支持、で丸く収まりそうなもんだけど、何があったか知らないが(前回橋本支持しなかったから?橋本が言うこと聞かないから?長期政権に対するみんなの嫌悪感を忖度した?対立軸がないから、ちょっとした賭けに出た?)今回そうなっていない。

さて、ここまで書いておぼろげに答えが見えて来た。
書くって大事だな。


たとえば橋本さんが勝ったと想定する。
在京メディアの取り上げ方はどうだろう。
多分「自民惨敗」とはならない。

「現役最長知事8期目」

がいいとこで、翌々日以降取り上げられることもないと想定。

大井川さんが勝った時はどうだ。
そもそも「大井川勝利=自公勝利」と考えるメディアがあるだろうか。
多分これもない。
毎日ニュース(ネット、在京局、県域放送)を見ているけれど、県知事選の取り上げられ方は都知事選に比べると圧倒的に少ない。

つまり、大井川さんが勝ったところで多分「長期政権が終わったんだあ」くらいの見方がいいとこじゃないか、とこちらも想定。

 

今回の選挙は対立軸がほぼない。
もちろんどっちが勝つかでこの後4年どうなるかは変わると思う。けれどそれは軸になり得ない。と言うか、橋本さんが上手なんだろう。さしたる悪名が出ているわけではないから。

原発については一番気持ち悪い問題だけど、誰も答えを出していない。橋本さんはここで勝負できれば楽だったのだろうけど、そうは行かなかった。在京局ならとにかく、茨城のメディアは多分原発を避けたいはずだし、そこを含めてニュートラルとした大井川さんもそこは避けたかっただろう。ここも軸にならなかった。

長期政権、と言うのが一番わかりやすいのだけれど、それは一番下品な話だし、バカっぽい。
長期だからできたとは思わないし、別に他の人でもできたんじゃ?とも思うけど、北関東道などのインフラ、企業誘致、そういうある程度の実績を残している以上、そこも軸にしにくい。橋本さんの強みが出る部分だ。


いや、ここまで書いて来たけど、橋本さんすげーわ。
鉄壁。
裏でなんかやってそうだし、あごタプタプしてるし、もごもご喋るけど、アラがない。
「築地移転はあなたの責任では?!」
みたいな突っ込みどころがない。

おそるべし橋本。


話がずれた。

なので、今回の選挙では明確な対立軸がない。

どちらが勝ったところで国政にはそんなに影響ない…とは思うのだけど、恣意的な切り取り方をされればそれまで。結局メディアの切り取り方次第。

 

めんどくさい。なんでこんなに悩まなければならないのか。

でも、こういう風に悩むことが必要。

考えないことが一番の悪だ。

 

今の国際情勢を考えると、明日の自分の一票は、戦争に結びつく。平和に結びつく。

そういう意識を持って、後1日、ちゃんと考えようと思う。

 

あ、選挙行かないとかいうのは論外。

選挙行かない人って、戦時中に戦争反対してる人たちを「非国民」と罵った人と同程度ですから。