DECEMBER'S CHILDREN @ 赤坂BLITZ 2016.12.2 (SPARTA LOCALS)

 最後にうちの弟と東京でライブを見たのは2011年。

 中野サンプラザでのRiddim Saunter Farewellライブ。

 その時弟は高円寺に住んでいた。
 だから、弟と二人で東京に「行く」ということになると、もう少し前にさかのぼる。

 

 2009年9月23日。

 

 SPARTA LOCALSのワンマンリサイタル「ラストダンスはあなたに」。

 SPARTA LOCALS解散ライブだった。

 ライブが終わり、自発的に観客全員がスパルタの名曲「トーキョウバレリーナ」を合唱、AXの外に出でから多幸感と喪失感でバラバラになりながら弟が

「ありがとう、スパルタ」

と言ったのを、はっきり覚えている。

 


 そして7年後、2016年12月2日。

 

 7年前は独り身だった弟も結婚し、今は一児の父だ。

 僕は身分こそ変わらないものの職を二三度変え、VJなどの活動を始めた。

 時間とともに変わるものがある。時間がたっても変わらないものもある。

 

 移動中、車内でオザケンが流れ出した。

「昔から好きだけど、最近はオザケンがいいんだよな」

と弟が言う。

 

 その両方の意味を考えているうちに第一目的地の神立へ。

 車から電車に乗り換える。


 7年間、何かあるごとずっと弟と話をしてきたこと。

「もう一度スパルタが見たい」

 それをかなえるべく、東京へ向かうために。

 

 今回のライブは単独ではなくイベントだったが、スパルタローカルズのライブは定刻から若干押して始まった。

 

 スパルタローカルズ、オリジナルメンバーの4人がステージに上がる。

 始まった一曲目は「バイオレンスサマー」。

 

 スパルタの解散ライブ「ラストダンスはあなたに」で最初に演奏した曲。

 2009年は上手の中ほどで見ていた。今回は僕はちょうど反対側にいる。

 時間が2009年と2016年を行き来する。

 

 僕は初めて、スパルタローカルズが帰ってきたことを実感した。

 その一音一音を、2016年のスパルタの音を、体に染み込ませる。

 

 バイオレンスサマーが終わり一呼吸空け、余韻に浸ろうかとした瞬間、あのギターリフが僕の脳神経を切り裂いた。

 

 黄金WAVEだ!

 

黄金WAVE

縁石の上滑り切って「公道に!飛び込んだ!」
俺たちどっか行くつもり「退屈、退屈、退屈だ!」
光るボートが意味を誇示する
白けた街が今んとこ俺たちの「海!」

高層ビルの影抉った「孤高の!スキル!」

思いは例の女の子「嗚呼マリア、マリア、マリア」
あなたと二人
どこか遠くへ行けたらいいねとか軟弱なこと思った「今!」

下らん冗談に後ろめたさなど感じたくはない
そう思った
笑いすぎて疲れ切って眠くなり
少し目を閉じた

黄金の波を待ち焦がれているさ
世界が突然輝くロマンに酔ってる

黄金の波が迫り狂ってるんだ
俺は飛び上がり叫ぶのさ 波だ!「来たぞ!」待ってた!

ねえ、バカのようだろ?
ねえ、嘘みたいだろ?

 

 「」の中が、別にやれというわけではないのだけど、客が全力でレスポンスするところ。

 これぞスパルタ

 スパルタのコールアンドレスポンスは「オイ!オイ!」とか、アーティストが歌ったところを続けて歌うようなのじゃない。

 自分も入り込むのだ。

 黄金WAVE、THE CLUBはその極致。

 半分くらいはお客さんのパートなのだから。

 

 全力の黄金WAVE。

 そういえばここ数年、ライブで全力を出すことはなくなっていた。

 年齢だからというより、周りの人たちのノリを一歩引いて見てしまう自分がいた。

 少なからず音楽とかかわるようになり、周りの目を気にするようになったからかも知れない。

 でも、今日は別だ。こっちは7年、この波を待ってたんだ!

 

 それを察してか、本人たちも爆発したいのか、7年ぶりのスパルタはこんなものじゃ止まらなかった。

 

 次の曲もちょっと歌詞がおかしい、世界観もおかしい。
 そして我々のパートは「バン!ザイ!バン!ザイ! バン!ザイ!U!F!O!」だ。

 UFOバンザイ。

 バンザイ、UFO、というその歌詞で1000人が飛び、叫ぶ。

 宇宙人にUFOで撥ねられた、じゃあ友達になろう、というその世界観に1000人が踊り狂う。

 こんなの世界広しといえどスパルタだけだろう。(HINTOもそんな気はする)


 脳内がジャックされ、ロックされる。

 完全に出来上がった我々にドロップされた次の曲は僕たちとスパルタをつなぐあの曲。


 ロックとハニー。

 7年前のあのとき「終わること、考えているって? ハニー、永遠はロックンロールと君だけさ」と歌われた時少なくとも僕は、永遠なんてないということを深く刻みつけた。

 コウセイはどんな思いだったのだろう。

 だけど、きっと永遠はある。あきらめさえしなければ、忘れさえしなければ、それが永遠なんだ。


 次の曲が終わり、コウセイがギターをおろす。

 それだけで次の曲がなんなのか、客のほとんどがわかってしまった。

 

 その事実が僕をたまらなくうれしくさせる。

 赤坂BLITZにいた人は、誰一人スパルタのことを忘れていなかった。

 多分僕と同じように、折につけ映像を見たり、曲を聴いたりしていたのだろう。

 だからこそ、コウセイが次に何をするのか分かったのだ。

 

 僕ももちろんそれを察し、臨戦態勢。

 あふれた期待が言葉を突いて出てしまった人も数人いた(笑

 

 「ばかやろ・・・」「ばか・・・」


コウセイがしょーがねーな、という感じで一気にギアをトップにあげ、叫ぶ。


「バカヤロウ!!!!」


 ライブはここまでのボルテージを一気に更新し、今日のライブはスパルタローカルズ完全勝利だな、と思ったその時。

 

 誰もがもう一度と思っていたあの曲。

 

 スパルタローカルズというバンドは、決して大きく売れたわけではない(と思う)。

 そんなバンドを愛し続けた僕たちはマイノリティなのかもしれない。

 それがなんだ。

 大事なことは、スパルタは最高のバンドだということ。それで十分だ。

 そして、俺たちはトーキョウのバレリーナだっ!!!!!!

 

 あまりにも短いスパルタの復活劇はアンコールにGRUNGY SISTERをやって終演。

 

 欲を言えば聞きたい曲はもっとあった。

 夢ステーション、THE CLUB、まぼろしFOREVER、APOLLO

 

 でも、それは来年にとっておこう。

 スパルタローカルズは来年も続くのだ。(もちろん、HINTOも)


 2009年、スパルタの解散でライブに情熱を向けられなくなった自分に言ってやりたい。

 

「大丈夫。格好悪いビートは、2016年も続いてる。そして、これからも!」と。

 

 

2016.12.2 DECEMBER'S CHILDREN in スパルタローカルズ @ 赤坂BLITZ

1. バイオレンスサマー
2. 黄金WAVE
3. UFOバンザイ
4. ロックとハニー
5. POGO
6. ばかやろう
7. ピース
8. トーキョウバレリーナ

EC GRUNGY SISTER

2011/03/11

 

 

 数日前に大きい地震があったので、それが異常な揺れだということはすぐわかった。

 同僚には「じゃ、そろそろ僕は避難しますから(笑)」

 などとややふざけて言ったけれど、本当に避難しないとやばいかもと思ったのだ。

 

 体を机の下に入れた瞬間、室内の照明が一斉に消えた。

 

 激しい揺れ。

 

 机の上からPCが落ちてくる。

 アンカーを入れているスチール製の本棚が倒れる。

 

 関東大震災で耐震基準ってものができてビルは倒れないのだろうけどこんな揺れちゃんと想定してるのだろうか?偽装建築だったりしたらまずいなあ。でも、走馬灯走ってないから死なないかな。

 冷え切った机の足を、手が机の足になったのではないかと思うほどに強く握りしめながら、そんなことを考えていた。

 

 時間にして数分のことだったらしいけど、その数分で世界が変わった。

 

 なんの例えでもなく。

  

 地震がおさまったあと、机の下から抜け出すと、先ほどとはと全く違う光景が広がっていた。

 床に散乱する書類。あるべきところから移動している複合機

 社内の人はやや浮き足立っているように見えたが、マニュアルに沿って近くの公園に避難することになった。

 

 しかし、避難はしたもののそこから先には一向に話が進まない。

 上長がいないので、ここから先の対応がわからないらしい。

 

 当然、こんな状況ではその上長への電話もつながらない。

 

 暫く黙っていたけど、十数分たっても事態が動かないので、痺れを切らして僕は

「家が心配だからもう帰る」

 と言って帰ることにした。

 

 その時もものすごく「そうですよね…仕方ないですよね…」と、帰ることに対して「本当はまずいんだよな」というような顔をされたのが今でも思い出される。

 

 

 

 

 携帯がなかなかつながらないのでいつものニュースサイトを見ることもできない。電気もきてなければ家に帰ってパソコンもテレビも使えない。

 時折やってくるパケットでTwitterを見ることしかできない。

 

 とにかく状況が知りたい。

 どこで何が起こったのか。

 

 いろいろ優先度をつけて考えた結果、まずは勤め先の近くにある実家へ向かうことにした。

 僕の家は日立市だが職場はひたちなかで、実家もひたちなか

 この時間なら母親が家にいるはずだ。

 

 自分の車が置いてある駐車場に向かうと、駐車場の壁は崩れ落ちていたが車は無事だった。

 ドアを開け、キーを差し込み、勢いよくキーを回すとエンジンがかかり、カーオーディオに接続したiPodがプレイリストを再開させた。

 

 僕は自宅に向かう前に、カーナビのメニューを開き、オーディオをオフにしようとした。

 

 そこで目に映ったのは「AM」の文字。

 そうか、ラジオなら何かやっているはずだ。

 

 もしもラジオすら聞こえなかったら…という考えも一瞬出てきたが、もちろん他に選択肢があるわけではない。

 僕はカーオーディオをAMにした。

 

 ラジオからは、聞いたことのある声。

 おそらく、地元のローカル局茨城放送

 

 僕は一つ、安心した。

 

 茨城放送はうちの親父の勤め先だ。会社が無事なら親父も無事だろう。

 そして、これでちゃんと情報が手に入る。

 

 ラジオから聞こえたのは、震源は東北であるということ。

 そして、大津波警報が発令されているということ。

 

 揺れ始まってから揺れが強くなるまでの時間、いわゆる「P-S時間」が長かったので震源はこの辺りでないだろう…と思っていたけど、震源は東北だった。

 大津波警報については…このしばらく前に起きたチリ(だっけ?)の地震を考えると今のところは話半分だな…と思っていた。

 

 情報が入り始めたことで、考えることは増えてきたが、まだ状況に対応しきれていない。

 一旦、整理をつけるため、そのまま実家へ向買うことにした。

 

 車を走らせ始めてびっくりしたのは、停電だと信号もつかない、ということ。

 

 信号機にはUPSみたいな電源バックアップがあると勝手に思っていたのだけど、そうではないらしい。理由はあるのだろうけど、車社会ではかなりのウエイトを占めるインフラであるだけに、意外だった。

 

 さて、信号がつかないからか、道が混雑している。

 普段なら5分かからない実家への道だが、15分経っても到着しなかった。

 信号のない裏道を抜けようとしても、ブロック塀が道へ倒れてきていたりして、自動車での走行ができない。結局渋滞している大通りを通るのが一番早いと結論し、ゆっくり実家へ向かう。

 

 30分後、なんとか実家へたどり着いた。

 

 家の被害は、大谷石の塀が一部壊れていたくらいで、幸い、家自体には大きな損傷はないようだ。

 

 ボタンを押してもチャイムが鳴らないため、ドアを開けて声をかける。

 母親は自宅にいた。

 

 母も今仕事から戻ってきたところらしい。

 話によると、弟二人も僕より先に自宅に立ち寄っており、無事らしい。 

 しかし父親は今日は会社ではなく東京に出張であったため、安否がまだ確認できていないとのこと。

 でも、東京ならここより安全だろう。日本の首都だ。

 

 それにここより震源から遠い。

 

 

 

 

 唯一連絡がつかないのは祖母でそれが何より心配なのだが、笠間へ向かう余裕はない。

 祖母には明日連絡してみることにして日立の自宅へ戻ることにする。

 

 

 いつも日立の自宅へ戻るとき同様に国道245号を北上して行くのだが、原研前が大渋滞。

 状況が全くわからないが、茨城東病院から原研前に降りてくるのに30分かかった。

 

 

 

 

 そこから先もずっと渋滞だったので、脇道に逸れることにした。

 しかし、脇道はなぜか水が溢れている。

 

 津波

 

 後でわかったのだけど、それは津波ではなく、液状化現象だったらしい。

 事前にラジオで大津波警報というのを聞いていたのでそう思ったのだけど、田んぼの中に作った道だったので、液状化していたらしい。

 

 とはいえ245号線をこのまま進んだら日が暮れてしまう(事実、茨城東病院のところにいたときはまだ日が高かったのに、原研前まで来た時点で日が暮れかけていた)このままここにいても仕方ないのでその道を突っ切り、東海第二の前まできた。

 

 

 のちにわかったことだけど、この時東海第二もあまりいい状態ではなかったらしい。でも、まったくそんな事は考えていなかった。

 地震が来れば原発は安全に停止する。

 何重もの防壁があって、万が一のことがあっても、更に万が一、更に更に万が一、その上の万が一の万が一の万が一がなければ事故にはならない。

 そう教えられていたから。

 

 

 

 

 最も渋滞していたであろう原研前は何とか通り過ぎたが、東海第二の前も道は混雑していた。

 

 

 

 

 外は更に暗くなりつつあった。

 その間、道路交通法違反を承知でいろんなところに電話をしたが全くつながらない。呼び出しすらならない。恐らく通話規制がかかっているんだろう。

 

 僕はそこでふと思い付き、電話ではなく通話をSkypeOutに切り替えた。

 SkypeOutSkypeから一般の電話にかけることで、料金がかかるが…時折つながることがあった。

 

 どうやら、制限は通話に対して行われており、パケットの制限は通話ほどきつくない模様。義理の母は無事が確認できた。

 お互い気をつけるよう言葉を交わし、skypeを切断。

 

 そうこうしているうち、245号で久慈川を渡るところまできた。

 久慈川を渡り245をまっすぐ行けば自宅なのだが…そこから先は通行止め。警察の人だろうか、警備していた人に聞くと、大津波警報が発令されているため、海沿いは通れないらしい。

 

 やむなく左に曲がり、山への抜け道を通り自宅へ。

 自宅は電気がつかないので真っ暗だ。もちろん誰もいない。

 

 テレビの裏に懐中電灯があったはずだ…と靴を脱いで中に入ろうとしたが、室内は食器などが割れており、全く足の踏み場もない。

 

 そのまま土足で上がり、倒れたテレビの影から懐中電灯を探し出した。

 これでひとまず明かりが確保できた。

 

 部屋の中は想像以上にひどい。

 

 一人でこれを片付けても仕方ないし、何より家の中にいる間も断続的に家が揺れる。さっきの大きい揺れで実はこのアパートはギリギリまできていて、あと一つ押せば崩れるのでは…などと考えてしまう。

 

 でも、この時間違いなく僕は「ああ、これ、片づけないと」と思ったのだ。

 お昼の明るい時間だったなら、僕は確実に家の片付けを始めたと思う。

 でも、時間はすでに七時を回り、外は随分と暗くなってきた。

 

 津波があった地域の人たちも同じような心境だったらしい。

 津波が来るとは思わず、先の生活を考えて今のうちにできることはやってしまおう、というつもりだったのだと思う。

 

 外がだいぶ暗くなってきて、いよいよ自分にできることがなくなってきたからだと思うけど、そういえば飯も何も食っていない。

 何かないかと探してみるが、冷蔵庫の中のものは外に飛び出ていて食べられるものもほとんどない。家はプロパンだからガスは出るが、水道が出ないのでほとんどの非常食を作ることができない。

 

でも、コンビニも定食屋も全くやっていない。

 

  

 それにしても状況が全く分からない。

 とても助かるのだけれど、茨城放送は現時点で茨城県内の情報ばかりだ。

 自分自身が少し落ち着いたからだろうか、より広い情報を手に入れたいと思いお始めた。

 ネットもつながったり途切れたりが続いている。何よりケータイの電池が残り少ない。

 この状況があと何日続くのか解らないけれど、誰かから連絡があるかもしれない。

 ツイッターでの情報収集もほどほどに、その日はとりあえず寝ることにした。

 

 時間はまだ20時。

 しかし、街の灯りが全て失われた外は、昨日までの深夜よりも遥かに暗く、寒かった。

 

 今、こうして布団に包まれていることに感謝しながら、明日を待つ。

悔しさは原動力なのだけど…

 最近文章の構成力と、きちんとまとめる能力が信じられないくらい低下してるので、大ちゃんとブログ書かないと、と。

ツイッターフェイスブックでは足りないけど、ブログで書くほど長くない話って結構埋もれちゃうので。

 

 

本題。

 

 一昨日、MARQUEEの新作ライブ動画見てたら裏の映像(僕ではない)がめちゃくちゃカッコよくて

 

「ああ、これはやられた。これは俺がやりたかった。技術の問題もまああるけど、時間かければ作れるから、発想の問題。思いつかなかった自分が本当悔しい」

 

というを見た。

 

YouTubeの映像クレジットもマーキー映像チームの人だったし、aftereffectsパート作ってるのも僕の知ってる人だった。

直接マーキーと関わりはないと思うけど、映像チームならいかにも頼みそうなところだったので、ここまでリアルだと目が覚めてから、しばらく困惑する。

 

 で、あれ?夢?と思ってMARQUEEの動画をチェックしたのだけど、当然そんな動画はない。

 でもその動画のイメージは僕の頭の中にある。

 

とりあえずイメージが消えてしまう前にノートに書き留めたけど、こういうのって僕が作っていいのかな(笑)

 純粋な才能ではないから、これを作ったところでこれをいつも出せるかと言われるとなかなか難しい気がする。

なんか、不思議な感じ。

 

最近MARQUEEのライブ行けなくて悔しいとか、そんな感じに悔しいことが多かったから、その流れで見たのかな、こんな夢。

土浦キララ祭り @ 2015.8.2

 ご当地アイドルのことを書くとき、僕は必ずこの話を書くことになる。

 
 僕がご当地アイドルに出会ったのは、二年前。

 県内のご当地が4つ集まって行われたイベントだった。

 

 知人に誘われて見に行っただけだったので、そもそもそれほど期待していなかったというのもあったけど、そのときのご当地アイドルの中で、唯一エンターテイメントだなぁ、と思ったのはしもんchuだけだった。

 

 水戸ご当地も、T-Princessも、かしま未来りーなも、全然面白いと思えなかった。みんな固すぎたのだ。

 

 時間が経ち。


 彼女たちの能力はどんどん上がってきた。

 当たり前のことだけど経験者でない限り、ステージに立つということをメンバー含め、運営も最初はよくわかっていない。

 何度かステージに立つ中で、最初はステージに立つだけで精一杯だったところから、いろんなところへの余裕が出来てくる。

 そして「ステージに立つということ」がなんなのかわかってくる。

 
 半年が過ぎた頃、水戸ご当地も、T-Princessも、かしま未来りーなも、エンターテイナーに変貌していた。


 T-Princessと初めて絡んだのはおそらく、動画コメントをお願いしたときだと思う。ステージ前の忙しい時間だったので、改めてtwitterでお礼を言った…と、それくらいの話だったと思う。

 

 しかし、そんなことがあり、お礼も兼ねて何度かステージを見たり、「いばキラガールズコレクション」の撮影をお願いしたり、T-Princessのメンバー生誕企画イベントで「まどろみマヌーサ」の収録をやらせてもらったり。

 

 そして2015/8/2。T-Princessラストステージ。

 大体、土日は仕事で忙しくてどこにも行く暇がないのだけれど、仕事のような形でキララ祭りに行けることになった。


 万感の思いで締めくくる最後のステージだ。

 T-Princessの持ち歌はもちろん、ステージではおなじみの「風の贈り物」ももちろん披露。

 土浦、神立、荒川沖の発車メロディがこの曲だというMCを聞くのもこれが最後だろうな、などとふと思ったのだが、それだけじゃない。

 

 この曲に限らず、ここで聞く曲全てこれが最後だ。彼女たちの一挙手一投足、これが最後だ。

 

 明日から「夜空にきらら」をちゃんと歌う人はいないのだ。

 

 卒業してしまえば彼女たちと会うことはもうないだろう。

 立ち寄った、高架橋のある町。

 そのどこかの街角で偶然出会うことはあるかもしれない。

 

 だけどそれはきっと思い出だろう。

 

 卒業セレモニーでのメンバーの挨拶を聞きながら僕は「永遠なんてない」と、そう思った。


 僕の時間も、あなたの時間も有限だ。


 僕は自分を見つめて、こう思った。

 あと何度、ステージに立てるだろうか。


 自分の要求と周りのイメージの差異に苦しみ、自分をすり減らすことをいったいいつまで続けられるだろうか?

 

 答えは風の中に。夜空の中に。光の中に。

高みに立たねば見えぬ景色があるという

先日、ジャスミン茶を飲んだ。

 

基本僕は嫌いなのだ。花の香りのするものを食べる・飲む、というのは。

香りが強すぎて、そのものの味や香りが全て負けてしまう。そんなに香り楽しみたきゃ、そのもの愛でてろよ!と言いたいくらい。

 

ところが、先日飲んだそのジャスミン茶は非常に美味しかった。

花の香りが楽しめるのに、お茶の味が死んでいない。

もちろん、美味しく淹れられる人にいい茶葉を使って入れてもらったのだけど、これならばこういう世界があるのは理解できる。

 

しかし、するとどうだろうか。

 

これまで苦手で決して飲まなかったペットボトルのジャスミン茶にもお茶の風味があることに気づいたのだ。

これもまあ、まんざら捨てたものでもないと思えてきた。


つまり、いいものを見なきゃ、本当に悪いのかはわからない。

いい映画を見ないと、あの映画のどこがクソなのかわからない。

いい音を聞かねば、悪い音だとはわからない。

美味いものを食わなきゃ、食ってるものを疑おうとは思わないのだ。

 

そのことに気づかずに日々を過ごしている人が多すぎる。

 

早く目覚めたほうがいいよ。

自分の感覚や感情が死んでしまう前にね。

 

 

ハミダシきらなかったが、はみ出した部分もある

 2016.5.27、DJイベント ハミダシモノ、どうもありがとうございました!

 

 相変わらず楽しい楽しいハミダシモノのオーガナイザー、カケルタくんに感謝!

 

 

 さて、今回ハミダシモノは2回目の出演でしたが、1回目は内山さんとのユニット「チーム僕音女」でやらせてもらいましたので大内イッソウソロとしては初の出演になります!

 

 ということで気合い入れて、EDMかけて枝豆を配り歩く際の枝豆だったり、小道具をたくさん持ってきていたのですが、それらのほとんどをすっ飛ばしてしまいました(笑

 

 唯一役に立ったのは予約特典のピンプリ。喜んでもらえたようで何よりでした。

 もらった方、このピンプリが魔を寄せたか除けたかご報告いただけると次回作の際の参考になりますので、twitterなどで1年後ぐらいに経過報告していただけるととても助かります。よろしくお願いいたします。

 

 

 本番パフォーマンスについてですけど、僕は歌う方のDJなので、見た人は「何あの人…スーツ着て歌ってるけど…」になるはずなんですが、今回はどう考えても前の人(某ゆ鷹さん)のほうががっちり歌ってたし、脱いでたし、セックスセックス言ってたしで相対的なハミダシ感は明らかにあちらの方が上(笑)

 

 もちろん、あの人に負けは認めないよ!でも、はみ出してたなあ・・・いろんなものが。

 

 

 しかし、神はいました。

 僕もゆ鷹さんに負けない、というか昨晩の誰にも負けないものが一つ、はみ出しました!

 

 

 それは、腰。

 

 私大内イッソウ(37)、とうとうぎっくり腰バージンを失いました。

 自分の出番の時ならばとにかく、主宰カケルタがかけた「A MAN FROM THE NEWTOWN / YOUR SONG IS GOOD」でぶち上がりすぎてやらかすという失態。

 

 ていうか「ぎっくり腰」って、名前バカっぽいのもあって完全なめてま。

 実際「ぎっくり」ってwww、しかも突然動けなくなるとか、面白すぎる(笑

 

 ・・・ただ、なってみて初めてわかりましたが・・・これダメです。

 今も腰が痛い。寝返りうったら悶絶、トイレに立つのも苦痛。どんな姿勢にしていても考えることは腰、腰、腰。

 

 今日と明日と明後日くらいまではパフォーマンス低いと思いますので、皆さんごめんなさい。

 

 

 取り急ぎ、曲目リストを上げておきます!

 

  1. Monkey Discoooooo / the telephones
  2. ホホイ / B-DASH
  3. TEENAGER / フジファブリック
  4. 8823 / スピッツ
  5. Baby BIAS / POLYSICS
  6. 日本男子 / SUPER BUTTER DOG
  7. マンピーのG★SPOT / サザンオールスターズ
  8. 京都 / 在日ファンク

 

 

 次もまたはみ出したいので、皆さんカケルタくんに「大内イッソウを出せ!」と強く言っておいてください!

 

 それではみなさま、マタニティー。

アイドルの構造と有名税

他人を傷つけていいはずがないのは大前提だけど、そういうリスクがあるのも事実(有名税とか言われたりしてね)。

僕程度だってどこで誰に恨み買ってるか、誰に嫌われてるかなんてわかんない。

とはいえそれが僕ならまあ、そこらへん背負ってもいいし、どうにかなった時にどうにかする術もしってる。

ここがアイドルの難しいところで、ほんと気持ち悪いけど未成年の女の子がヤンジャンのグラビア飾ったりしてそれが性的対象として成立してるのを見ればわかる通り、それを自己判断できる年齢になると、アイドルとしての寿命はかなり短くなる。

なんか、地下含めた今のアイドルのあり方は健全とは言い難い気がするな。
誰もが幸せになれる構造じゃない。

僕がでんぱとかBiSに当初感じた違和感も案外そのあたり関係してんのかも。

少なくとも、キチガイ男に女の子が傷つけられるような構造は、正しいわけがないんだ。